人里少し離れた、桜並木の川沿いの。
小雨。薄暮。背景の暗い木々。
鮮やかに浮かび上がる7分咲きの桜たち。
街に近い方の木は、まだ殆ど咲いてなくて、
奥でこんなに咲いているとは
誰も思わないんだろう、
ほんとに二人占め。
私たちも、来てみてびっくりよ。
私たちのために咲いてくれたんじゃ?
あ、来てる来てる、咲こう、咲こう、
よいしょよいしょ!
ぱぁぁぁぁ🌸
ありがとうね!きれいだよ、
きれいだよ、端っこさんまで!
薄暮に鮮やかに浮かび上がる
桜が、影絵のように、焼きついた。
目を細めた、彼の横顔も。