「・・・さとっ・・・ん?」
あれ?
智?
え?なんで?
なんでいない?
隣で寝てるはずなのに、
どこに行った?
慌てて飛び起き、
寝室を出た。
リビンク、キッチン、トイレも、
智の私室にもいない。
え?
なんで?
すると玄関の方から物音が・・・
「智!!どこ行ってたんだよ」
「へ?翔?
起きちゃった?ちょっとコンビニに買い物・・・
って、何?!なんでそんな格好で出てくんの?」
・・・へ?格好?
「あっ!」
しまった。
あのまま寝ちゃったから、
俺、全裸だった。
「だって・・・智が・・・くしゅん!!」
智を見つけて安心したのか、
さっきまでは寒くなかったけど、
急に寒気が・・・
「もう風邪ひいちゃう!
まだ2月中旬なんだよ。
布団に・・・いや、シャワーいってあったまってきて」
「だな。行ってくる」
「ん、朝ごはん作るね。
結局昨日あのまま・・・/////
晩御飯食べ損ねてるし」
「・・・ああ、だからこんなに腹が減ってるんだ。
くしゅん!」
「もう誰のせい?
いいからシャワー行ってきて。
マジで風邪引く」
誰のせいって、智のせいでしょ?
腹はめっちゃ空いてるけど、
心と体は智のおかげで満ち溢れてるよ。
とか言ったら、
また智恥ずかしがるから、
黙ってよ。
シャワーを浴びて、
身体を温めて、リビングに行くと、
いつもより、甘い香り。
「あれ?今朝はコーヒーじゃないの?」
「ん、今日はホットチョコレート。
翔はちゃんと用意してくれたのに、
ごめんね、こんなので。
初めて作ったから、味の保証はできないけど・・・」
「うっわー!
こんなの作れんの?やっぱり智すげー」
「喜んでもらえてよかった♡
翔の買ってくれたケーキは今夜食べようね」
「そうだな。
あ・・・、そういえば、智大丈夫?」
「ん?何が?」
何って・・・
「・・・腰」
昨日無理させたし。
「っ!
そんな心配するなら、
ちょっとは加減してよ。
マジで朝まで・・・」
「だって、智も『もっと・・・』って」
「もうバカバカバカ!!
そんなこと言ってないし!」
「言ったよ〜。
めっちゃ可愛い顔で♡
あれは反則。あんな顔でおねだりされたら・・・
止まらんでしょ?」
「もう知らん!
パン自分で焼いて!
そんでさっさと仕事にいけ!
おいら仕事する!!」
「え?
ちょ・・・マジで?
智、ちょ・・・智〜〜〜」
おしまい♡