「え?翔は・・・
おいらの・・・」
俺は大野さんの・・・何?
それ、今俺が1番聞きたいこと。
ごくんと生唾を飲む。
大野さんが俺のことをチラッと見てから、
まっすぐ松岡シェフを見た。
「翔は・・・」
俺は?
「・・・翔は」
・・・俺は?
「おいらの大切な人で・・・恋人・・・です」
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
ドンドンドンっ!!!!
「だってよ!」
「へ?う、いって〜」
松岡シェフに背中をどつかれ、
我に返る。
「なんだよ、あんな格好で現れるから、
心配したけど、ちゃんとしっかり懇ろになってんのかよ!」
ドンドンドンっ!
「懇ろって・・・/////」
言い方!
しかも、ちゃんとしっかりって/////
ええっと、
色々早く確認したんだけど、
とりあえず背中めっちゃ痛い。
「へ?松兄、懇ろってどういう意味?」
俺の背中など気にしない大野さんが、
むぅ〜っと口を尖らせ、
松岡シェフの袖を掴んでる。
・・・何それ。
可愛すぎるんですけど。
松岡シェフじゃなくて俺にして。
「それは櫻井社長に聞け!
あ、やべっ、もうこんな時間、
俺そろそろ行くわ。またゆっくりな」
松岡シェフがふわっと笑って、
大野さんの手を、
優しく振りほどく。
・・・なんだ?
なんか・・・
「え?あ、うん」
「櫻井社長」
「え?はい」
松岡シェフが顔を近づけ、
耳打ちしてきた。
「・・・大野のこと頼んだぞ」
「あ、はい!」
後ろ手でひらひらと手を振り、
松岡シェフは去っていった。
「・・・ねえ、翔、懇ろって何?」
さっき松岡シェフにしたみたいに、
俺の袖を可愛く掴む大野さん。
うわああ、可愛いんですけど!!
「ええっと・・・
懇ろっていうのは・・・
って!それよりもさっきのホント?」
懇ろの説明よりも確認が先だ!
「へ?さっきのって?」
「俺が『おいらの大切な人で・・・恋人』ってやつ。
それって昨日の告白の返事ってことでいいってこと?」
「・・・改めて聞く?」
「聞くよ!大事なことだもん!!」
「・・・『だもん』って、
翔って可愛いね」
「可愛いのはそっちでしょう!」
どう見ても!
「違うよ、おいらは可愛くねーもん。
可愛いのは翔だよ」
「大野さんも『もん』って言ってるけど?」
「翔のがうつっただけ。
可愛いのは翔だから」
「俺は可愛くないの!
可愛いのは大野さん!」
「いや、おいらじゃなくて」
「ごほん!
俺、そろそろ入りたいんですけど」
ん?誰?
「あ、のんちゃん!」
の、のんちゃんだと?
「そのやりとり、
聞いてるの恥ずかしいんですけど。
一体誰と・・・ん?あれ?」
「誰って翔・・・」
「しゃ、しゃ、社長!!!
おはようございます!!」
「・・・キミは?」
「自分は、小瀧って言います。
大野さんの下でシェフしています」
「・・・小瀧」
「まさか社長とお話中だったとは。
邪魔してすみません!
自分、仕込みがあるんで、失礼します!」
「あ、おいらもしなくちゃ!
のんちゃん待って!」
「え?ちょっ・・・、
話まだ終わってない!ちょ!!」
俺のことを振り返りもせず、
のんちゃんこと小瀧シェフと通用口に消えていく。
「・・・おそれながら、
社長もそろそろ出勤しないと、
業務に支障をきたすかと・・・」
・・・二宮いつの間に。
「うわああ!ニノ大変だよ!!
社長も大変です〜〜〜〜〜!!」
車から相葉がスマホ片手に飛び出してくる。
スマホの画面に表示されていたのは・・・・
Aネット記事
B松本社長のブログ
何が書いてあるのかな?
締め切りは3日後の25日いっぱい♪
次のお話をアップすると同時に、
いただいたコメントを承認させていただきたいとおもいます♡
(多少時差あり)
非公開希望の方はその旨記載をお願いします。
◇◆◆◇◇◆◆◇
読者さん参加型のお話、
『I seek』
たくさんのご参加ありがとうございます♡
この前おちてきえたのは、
このお話。
前半が消えちゃって。
大変お待たせいたしました!!
消えたショックで頭も真っ白になっちゃって、
ぐるぐるだったんですが、
やっと選択肢が決まった!
前回の23話目の・・・
選択肢なし!
自由に思いのままお答えくださいませ♪♪♪
結構難しいお題だったにも関わらず、←丸投げともいう
たくさんのコメントありがとうございました。
私的にはコメント読むのが楽しかった!
けど、集計が難しかったぁ〜。
コメント数27。
1番多かったのは、
『恋人』と『大切な人』で、
同票でしたので、
2つ採用しました。
さあて、次はどっちが選ばれるかな?