翔くんから、

新居候補の見取り図を送って見た感想は、

 

 

・・・広くね?

 

 

まあ、男二人だし、

翔くんは荷物も多いから、

広いとこの方がいいんだろうけど・・・

 

 

3LDKかぁ・・・

やっぱり広くない?

 

 

せっかく一緒に住むんだしさ、

部屋が多いとなんか・・・

 

 

二人の寝室と、

あとは翔くんの部屋があればよくない?

だから2LDKとか、2DKとか。

 

 

おいらの仕事はリビングの隅っこに机置かせてもらえばできるしさ、

荷物も少ないし部屋がなくてもいい。

3部屋もいらないよね。

 

 

・・・二人の寝室

 

 

うわっ、なんか・・・

改めて言うと恥ずかしい。

 

 

けど、普通はそうだよね?

一緒に部屋で寝るよね?

一緒に住むんだもん。そうだよね?

 

 

仕事終わりの翔くんと待ち合わせる。

スーツ姿の翔くん・・・本当にずるいよね。

 

 

カッコよすぎなんだって。

出来る男を地でいく感じ。

 

 

そう思ってるのはおいらだけじゃないみたい。

すれ違う女の子みんな翔くんのこと盗み見してるもん。

 

 

そんなかっこいい翔くんが部屋の話をしてきた。

『智くんはどこで寝る気?』

いきなり聞いてくるからさ、

 

 

とっさにさ、

二人の・・・を思い出してしまった。

 

 

恥ずかしくなって、

一緒の部屋と言えなくて、

『それぞれの部屋』って答えてしまった。

 

 

『一緒の部屋の一緒のベットで寝ないの?

俺はそのつもりだったんだけど』

 

 

おいらと同じこと思ってくれていたんだと思って、

嬉しかったけど、さっきそれぞれの部屋って言っちゃったから、

また思ってるのと違う言葉が出た。

 

 

『・・・一緒に住むけど、

普通、寝るのは別じゃない?』ってさ。

 

 

そしたら翔くんが家庭内別居だって言い出して、

一緒に住むのは朝まで毎晩イチャイチャラブラブするためだって・・・

 

 

・・・・・

・・・・・

 

 

なんかそれを聞いて、

寂しくなった。

 

 

そりゃもちろん、

おいらも翔くんとイチャイチャしたい。

それには異論はないけど、

そのためだけなの?

 

 

一緒にいるのは・・・するためだけ?

 

 

ならおいらじゃなくても良くない?

 

 

そう思ってしまった。

 

 

おいらはもっと・・・

翔くんともっと・・・

 

 

いい歳したおっさんなのに、

うまく言葉にできそうもない。

 

 

いい歳したおっさんなのに、

一緒に住むってことに夢見すぎなのかな?

 

 

気がついたら、翔くんを置いて、

一人で歩いてた。

 

 

 

 

「待って!智くん!!

待ってってば!!」

 

 

「え?わっ、いたっ」

 

 

翔くんに腕を強く引っ張られた。

思わず出た痛いって言葉に、

翔くんがびっくりして、慌てて腕を離した。

 

 

「ごめっ!でも、待って!

一人で行かないで。ちゃんと話をしよう!

ね?ね!」

 

 

こんな慌てた翔くん、

初めて見たかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日の・・・

涙する智くんを、

あの綺麗な涙を朝から見て、

 

 

改めて、

絶対に最後までついていこう!

と思いました!

 

 

大野くんを好きになってよかった。

大野くんは最高です!!

 

 

大好き♡