「翔くんまた見てんの〜〜〜??」

 

 

「あ!おかえり智くん!!

ごめん!気がつかなくて・・・」

 

 

やば!

集中してて、

智くんが帰ってきたことに気がつかなかった。

やらかしちゃった。

 

 

「・・・好きだね〜、

ほんと、嵐のことが」

 

 

呆れた顔で、

ポッケに入れてた財布とスマホを、

いつもの場所に置く智くん。

 

 

「ちが!!・・・いや違わないけど。

けど、俺が好きなのは、嵐もだけど、智くん!!」

 

 

そこは声を大にして言いたい!!

 

 

「・・・何バカ言ってんの?」

 

 

「バカなことなんて言ってないし!

だって見るでしょ?

ゲットしたら見るでしょ?

智くんも一緒に見よ!

そう思って・・・ほら!」

 

 

智くんの好きなお酒と、

好きな料理を用意した。

 

 

「うわ!うまそ〜〜。

これ、もしかして、前相葉ちゃんが持ってきてくれたやつ?」

 

 

「そう!智くん気に入ってたでしょ?

このタルタル、うまいってさ」

 

 

嬉しそうにたっぷりタルタルソースをつけて、

大振りのカキフライを口に運ぶ智くん。

 

 

「んふふ、やっぱうまい!最高!!」

 

 

いやいや、最高なのは智くんの方です!

その笑顔だけで、ご飯3杯食べれるよ。

 

 

「・・・マジで見るの?

そもそもゲットしたって、どういうこと?

もしかして・・・買ったの?」

 

 

「もちのろん!!

今日お迎えに行ってきました♡

フラゲってやつ?」

 

 

「は?フラゲ?

自分のDVDを?」

 

 

今度はエビフライに手を伸ばす智くん。

 

 

「・・・うまっ!」

 

 

 

うんうん!どんどん食べて〜。

ホクホクな智くんを見つつ、

画面に映る智くんにも視線をやる。

 

 

「は〜〜、いいよね〜〜、何度見てもさ〜。

いつの時代の智くんも、超いい!!

けどやっぱり若智が1番好きかな〜〜」

 

 

「・・・恥ずかしいな。

あんま見んなよっ」

 

 

「見るよ!

ほら、この顔!

超かっこいい!!」

 

 

「わ!ばか!なんで一時停止?」

 

 

「かっこいい智くんをでっかい画面で堪能中♡」

 

 

「・・・恥ずかしいからやめろって」

 

 

智くんが再生ボタンを押す。

画面の智くんが動き出す。

 

 

「このころの智くんって・・・エロいよね?

色々駄々漏れてる」

 

 

「エロい?どこが?」

 

 

「全部。どっちの要素も持ってるっていうか・・・

俺らはまだ子供じゃん!

でも貴方だけ体が出来上がってる」

 

 

少年から大人へ変わってくっていうか・・・

身体も心も。

無邪気な子供から、色気のある男になってく。

 

 

ふとした表情とかが、

すごく・・・

 

 

「エロい」

 

 

「エロくないわ!

みんな一緒でしょ?このころはみんな10代だし」

 

 

・・・違うよ。

貴方は違う。貴方は特別だよ。

 

 

あの頃も今も。

 

 

みんな貴方から目が離せなかった。

みんなが貴方に憧れてた。

 

 

「体が出来上がってるって・・・

すぐに追い抜いたくせに〜。

翔くんなんてこんなに小さかったのに〜〜」

 

 

「いやいや、それは言い過ぎでしょ?」

 

 

「おいらが1番でかかったのにさ。

今では1番小さいのはおいら。

みんなでっかくなったよね〜〜」

 

 

懐かしそうに笑う智くん。

 

 

「・・・でも、

やっぱり1番大きな背中は貴方だ。

みんな貴方の背中を見てる。

それは今も昔も変わってないよ」

 

 

「・・・え?」

 

 

ピピピッピピピッ

0時を知らせるアラームがなる。

 

 

「あ、時間だ。

乾杯しなくちゃ!」

 

 

「へ?時間?乾杯?」

 

 

冷やしておいたシャンパンを、

グラスに注ぎ、その一つを智くんに渡す。

 

 

「今日は貴方の入所日記念でしょ?

だから乾杯したくて」

 

 

「あ・・・もしかして、

だからこれを用意してくれたの?」

 

 

「いつもさ、誕生日に貴方が言ってくれるけどさ、

今日は俺に言わせて」

 

 

「え?」

 

 

「智くんのお母さん、

智くんをオーディション会場に連れて行ってくれてありがとう!!」

 

 

「え?」

 

 

「智くんのお母さんのおかげで、智くんに会えた」

 

 

そして、

今まで続けてくれたから、

嵐の・・・俺の・・・今がある。

 

 

「智くん・・・入所25周年、おめでと」

 

 

「・・・へへ、ありがと、翔くん」

 

 

グラスを合わせると、

智くんは嬉しそうに笑った。

笑顔は昔と変わってないかも。

 

 

その笑顔をずっと見ていたい。

誰よりもそばでずっと。

 

 

智くん、

本当におめでとう。

そしてありがとう。

 

 

来年もお祝いさせてね。

いや、来年と言わず、これからずっとずっと・・・

 

 

「あ!この智くんも最高!!」

 

 

「だから!一時停止すんな!

恥ずかしいって言ってるだろ!」

 

 

 

 

 

 

 

おしまい♡

 

 

 

 

 

 

 

 

私の想いを、

また翔くんに代弁してもらっちゃった。

 

 

大野くんがいたから、今がある。

 

 

大野くん、

おめでとうございます。

そしてありがとう。

 

 

いつも大野くんの笑顔に、

癒されています♡

 

 

今夜は誰とお祝いしてるのかな?

 

 

・・・翔くんとならいいな。

翔くんがいいな!

翔くんがいいな!!

 

 

皆さんフラゲした?

私ももれなくしたんだけど、

なんかもったいなくて、

したくせにまだ見てない。

 

 

ゆっくりじっくり・・・

それこそ一時停止しながら見たいから、

旦那が夜勤の土曜日の夜に見ようかな?

んふふ、楽しみが増えた〜♡

 

 

 

 

くろねこでした🐾