「・・・終わっちゃったね」

 

 

「・・・うん。

やってるのは知ってたけどさ、

いつも仕事で見れなくて・・・

翔くんありがとうね!見にこれてよかった」

 

 

「うん!でもすごいよね!

最近の花火って、ハートや星も出るんだ。

智くんすごくも興奮してて・・・」

 

 

「・・・なに?

おっさんが興奮しちゃいけないの?」

 

 

おっさん?

誰がよ。そう思ってんの、貴方だけだからね!!

貴方は虫除け何個もつけなきゃいけないほど、

魅力的な人!

 

 

「智くんもはしゃぐことあるんだなって・・・

めちゃ可愛かった♡」

 

 

可愛いし、・・・エロい。

ちらっと見てる首筋の数個のキスマークが。

つけたのは俺だけど。

 

 

「ば、バカ!

可愛いわけないでしょ?」

 

 

「可愛いの!すごくキスしたかった!

なのに、しちゃいけないっていうし・・・

花火も終わったし、もう・・・キスしていい?」

 

 

「な、なに言ってんの!

誰がどこで見てるかわからないでしょ?

さっきみたいに、見つけた人がパニクるじゃん!

この時のおいら達はまだ会社にいるんだし」

 

 

「見られてもいいよ。

したいもんはしたい!」

 

 

ぐいっと智くんの腰を引き寄せる。

 

 

「わっ!こらっ!

ここじゃダメだって。

家に帰ってから!」

 

 

「どうやって家に帰るの?」

 

 

「え?それは・・・」

 

 

「ほら、帰り方わからないでしょ?

なら、いいじゃん。

このまま浴衣デート楽しもうよ・・・」

 

 

 

<ん?もう帰るの?了解です!>

 

 

 

「んっ?今の声・・・」

 

 

確か花屋さんで・・・

 

 

「ん?え??まぶし・・・っ」

 

 

「え?わっ!!」

 

 

目を開けると・・・

見慣れたリビング。

 

 

ローテーブルに、

俺の買ってきたブルースターの花束が・・・

 

 

「・・・帰ってきてる?」

 

 

「あ、あの子・・・」

 

 

智くんが花束を指差す。

 

 

「え?」

 

 

あの子?

それはどっち?

俺らに飴をくれたあの子?

それとも・・・

 

 

「あっ・・・待って!

聞きたいことが・・・あっ」

 

 

「え?どうした?」

 

 

<・・・幸せにしてあげてね♪>

 

 

え?

 

 

「・・・あの子、きえちゃった」「い、今、耳元で声が・・・」

 

 

「え?なんて?」

 

 

「『・・・幸せにしてあげてね♪』って・・・」

 

 

「んふふ。

この花の・・・妖精さんだったのかな?」

 

 

「・・・妖精?マジか!」

 

 

幸せにしてあげて・・・か。

任せて妖精さん!!

 

 

智くんのことを抱き上げる。

 

 

「え?な、なに?」

 

 

「妖精さんもああ言ってることだし」

 

 

「え?」

 

 

「今から幸せになろう!智くん!

ココロも身体も気持ちよくなろう!」

 

 

おでこや、頬にキスしながら、

智くんのベットに向かう。

 

 

「んっ・・・そういうことじゃないでしょ?」

 

 

そんなこと言ってるけど、

拒否ってはないよね?

ってことは・・・OKってことだよね♪

 

 

「智くん・・・キスしていい?」

 

 

「さっきからしてるじゃん」

 

 

智くんをベットにおろし、

じっと智くんの瞳を覗き込む。

 

 

「・・・していい?」

 

 

「そんなこと・・・あらためてきくな、ばかっ」

 

 

「やっぱり可愛い♡」

 

 

「だからかわいくないってば!んんっ!!」

 

 

智くんの口を塞いで、

そのままベットに押し倒す。

 

 

「浴衣ってエロいよね。

これ解いたらもう・・・。

さっきの虫除け、付け直しとこ!」

 

 

「んあっ・・・ずるい」

 

 

「ん?ずるい?なにが・・・?」

 

 

「おいらばっかり・・・

おいらもつける。虫除け・・・」

 

 

「え?」

 

 

「しょおくん・・・きづいてないでしょ?

今日・・・たくさんいた。

浴衣のしょおくんに・・・いろんな子がふりかえってた」

 

 

「へ?」

 

 

「・・・つけていい?おいらもしょおくんに。

おいらのものっていうしるし・・・」

 

 

マジで?

これってヤキモチなんじゃ・・・

智くんがヤキモチ?マジか!!

 

 

「つけて・・・智くん」

 

 

「・・・じゃあ、じっとしてて・・・んっ」

 

 

ああ・・・

 

 

もう・・・可愛すぎる。

 

 

「・・・もう無理!!」

 

 

「へ?あっ!」

 

 

「ごめん!今夜も加減できないかも。

智くん可愛すぎ!!」

 

 

「んあっ・・・だめっ・・・いきなり・・・そこ・・・はあっん」

 

 

「幸せになろうね、智くん♡」

 

 

「ば、ばか・・・っ

もう・・・じゅうぶん、しあわせだよ・・・」

 

 

「さ、さ、智くぅ〜〜〜〜〜ん♡♡♡」

 

 

俺をどうしたいの?

止まんないよ?そんなこと言われたら!

いいよね?止めなくて。

 

 

「・・・もういれていい?」

 

 

「・・・だから・・・きくなってばぁ」

 

 

朝が来ても・・・

離してあげられないかも。

 

 

いいよね?智くん♡

 

 

 

 

 

 

 

おしまい♡