「・・・・・」
「・・・怒ってる?」
「・・・・・」
「智くんってば」
智くんがうつ伏せで、
動かない。
俺やらかしたよな。
・・・わかってる。
やりすぎたなって。
おねだりされたのが嬉しすぎて、
止まらなくなった。
体 位 を変え、
智くんともっと繋がりたくて、
溶け合いたくて・・・
「・・・智くん、ねえ」
お願い返事して。
無視は嫌だ。
「・・・おこってる」
「え?」
「お前、何回すんだよ!
盛りすぎだろう!おいらを壊す気か?」
顔だけこっちに向けて、
俺のことをじっと睨みつける智くん。
「だって!智くんが エ ロ いんだもん!!
何度もしたくなる!」
「エ、エ ロくないし!
何度も・・・って加減はしろよ。
おいら初めてなんだぞ」
そうだよ。
智くん初めてだったのに・・・
でも・・・
だから・・・
「ぐふふ」
「何笑ってんだよ!」
「だって俺が智くんの初めての男なんでしょ」
「え?」
「それが嬉しい!
あ、わかってると思うけど・・・
俺以外としちゃダメだからね!
俺を最初で最後の男にしてよ」
「それは・・・翔くん次第!」
「ええっ?!」
浮気する気?
もう浮気する気?
これに味をしめて他の男と・・・
そんなの・・・
「・・・抱っこして」
「え?」
智くんが寝返りを打って、
仰向けになり、俺の方に両手を伸ばす。
「シャワー浴びたい。
身体ぐちゃぐちゃなんだもん。
けど、立てねー」
・・・あ。
「誰かさんのせいでな。ん!ほら早く」
口尖ってる。
こんな顔もするんだ。
尖り口の智くん、めっちゃ可愛い。
「翔くん?抱っこしてくれないの?」
あ、やべっ、
智くんの声のトーンが下がった。
まずい!
「はい!喜んで!!」
智くんをお姫様抱っこする。
すると、智くんが俺の首に両手を回す。
「・・・落とすなよ?」
「落とすわけないじゃん。
俺の大事なお姫様を♡」
「お姫様じゃねーし!
俺がする側のはずなのに、
なんでこんなことになってんだ」
いやいや、
それはやっぱりさ・・・必然的っていうかさ・・・
「ん?なんでだろうね〜。
あ、バスルームはどっち?」
「ん?あ、あっちのドア」
「了解」
智くんをバスタブに座らせて、
シャワーをひねる。
思ったより勢いよくお湯が出る。
「うわっ!こら!翔くん!!」
「え?わ!ごめっ!
決してわざとでは・・・」
智くんがずぶ濡れになった。
うわっ、これか〜!
こういうことなんだね。
水も滴るいい男♡
「もう、ずぶ濡れじゃんか〜」
両手を髪をかき分ける智くん。
その色気にぞくっとした。
「・・・翔くん?どうした?」
・・・やばっ、
さっきあんなのしたのにまた・・・
俺の異変に気がついた智くん。
「ば、ばか!何また大きくしてんだよ!!
今日はもう絶対しないからな!」
「え〜〜〜〜〜!
じゃあ、どうするの?これ?」
「知るか!自分でなんとかしろよ」
自分でってそんな・・・
そんなの無理!
智くんを抱 き 上げ、
壁に手を 突 か せる。
「ちょ・・・もう無理だってば」
「わかってよ。
智くんはじっとしてて。
ちょいと太ももを拝借」
「え?あっ・・・
ばかっ・・・何して・・・」
俺のしようとしてることに気がついた智くん。
「じっとしてて。
・・・おや?おかしいな?
智くん、なんでそんなになってんの?」
智くんのもいつの間にか、
俺のと同じ状態。
その智くんを手のひらで包む。
「し、しょおくんが、エロいことするからだろ!」
「じゃあ、一緒に行こうか」
「え?ああっ・・・しょおっ・・・」
買い物は・・・
もう無理だな。
ねえ、智くん
今日はずっとこうしていようね。
今日だけじゃなく、
これからずっと。
本当の俺を見せるから、
あなたも・・・
見せてよ 君をもっと
おしまい♡