「あっ・・・って何?」

 

 

「・・・うっ」

 

 

「うっ、ってなんだよ!!

なんで?なんでなの?

すっかり解除してくれてるものだとばっかり・・・

なんで解除してくれないの?

このままずっとこうなの?」

 

 

鬼の目にも涙?

泣き出しそうな翔くん。

 

 

「昨日だってあんなに愛し合ったのに〜〜〜〜」

 

 

・・・本当、翔くんはいい顔するな〜。

もっといじめたくなるじゃんか。

 

 

「んふふ」

 

 

「何笑ってるんだよ」

 

 

「・・・このままでよくない?」

 

 

「え?!」

 

 

「一緒に住んでるのに、

着信拒否されてるって面白くない?」

 

 

「・・・よくない!面白くない!!

一緒に住んでるのにそんな・・・え?一緒?え?」

 

 

「んふふ」

 

 

「ちょ!それって・・・智く〜〜〜ん♡」

 

 

おいらに抱きつこうとした翔くんを

また松潤が羽交い締めにする。

 

 

「『智く〜〜〜ん♡』じゃないわ!

翔さんあなた、今日その格好できたの?」

 

 

松潤のその言葉に、

ニノと相葉ちゃんも翔くんのことをじっと見る。

 

 

「ん?そうだけど?

なんなら一仕事してきたとこだけど?」

 

 

乱暴に松潤の腕を払いのける翔くん。

 

 

「え?」「・・・・・」

 

 

「・・・それ、隠すつもりないんだ」

 

 

「隠す?なんで?」

 

 

ん?隠す?

翔くん怪我でもした?

 

 

「これは智くんがつけてくれたしるしだもん!

俺は智くんのものってしるし!隠す必要なし!!」

 

 

翔くんが3人に首筋をアピールしてる。

そこにあるのは無数の・・・おいらがつけた赤いあと。

翔くんの顔ばっか見てて気がつかなかった。

 

 

なんで今日に限って、

翔くんこんな胸元の開いた服着てるの?

それで朝一の取材とやらに行ったの?

 

 

「翔くんのばか!

恥ずかしいじゃん。ちゃんと隠してよ」

 

 

「だって、嬉しかったんだもん!

アピール大事でしょ?

っていうか、智くんさっきの話本当?

本当に俺と一緒に住んでくれるの?」

 

 

「その話はあとで、今日の翔くんの衣装どれかな?

ちゃんと隠せるかな?」

 

 

っていうか、

翔くん着信拒否の件忘れてるぞ。

 

 

「いいや、今したい。大事なことだもん!

それって俺とこれからの人生を共にしてくれるってことだよね!!

そうだよね、智くん」

 

 

キリッとした顔で聞いてくる翔くん。

でもすぐに・・・

でれでれの顔になる。翔くんの顔面、忙しいな

 

 

「ね!智くん!!

そういうことでしょ?

俺と一生一緒ってことだよね??」

 

 

「ってことに・・・する?」

 

 

「する!!!!!!」

 

 

「こら、そこのバカップル!!

こっちの話終わってないんだけど?

譲りたくないけど、一億歩譲ったとしても、

その首は仕事に支障をきたすんじゃね?

俺らアイドルよ?」

 

 

「それにその顔で・・・テレビにでちゃダメでしょう??

ひどいですよ、その顔」

 

 

「あっ・・・」「ん?」

 

 

「そうだよね、ニノ!

大ちゃんも!ひどいよ!

俺はつけたけど、

俺にはつけてくれなかったのに〜〜〜」

 

 

「相葉さん、今はその話じゃない」

 

 

「え?違うの松潤!!

え?もしかして、松潤は大ちゃんにつけてもらったことあるの?」

 

 

「・・・ないよ」

 

 

「じゃあ、大ちゃんにつけたことは?」

 

 

「そ、それは・・・」

 

 

「じゃあ、にのは・・」

 

 

「うるさい!相葉さん!黙ってて!

Jもいちいち答えなくていい!!

話が進まないでしょ!」

 

 

「え?ニノひどい〜〜」

 

 

ん〜と、

どうすればいいかな?

あっちもこっちもうるさいな〜

 

 

おいらまだちょっと眠いんだよね。

みんなを黙らせる方法は・・・よし。

 

 

「相葉ちゃん、これで許して・・・ちゅっ」

 

 

「え?」「あっ!」「は?」

 

 

「・・・許す♡」

 

 

「・・・相葉さんだけずるいんじゃないですか?」

 

 

「じゃあ、ニノも。・・・ちゅ」

 

 

「大野さん!」

 

 

「んふふ、松潤も?いいよ。・・・ちゅ」

 

 

みんなのほっぺにちゅってする。

よし、みんな静かになった。

おいらは出番まで一眠り・・・

 

 

「わ〜〜〜〜!だめだめ!なんで?

何やってんの!!」

 

 

ん?まだいたか。

 

 

「もうしょうがないな!

ほら・・・翔くん、舌出せよ」

 

 

「え?舌?・・・こ、こ、ここで?」

 

 

そわそわし出す翔くん。

この前みんなの前であんなキスしてきたくせに。

 

 

「・・・あい、時間切れ。

おいらもう眠い!時間になったら起こして」

 

 

「ちょ・・・智くん!」

 

 

「はい、翔さん!

大野さんはお昼寝タイムです。

リーダー特権、何人たりとも邪魔しちゃいけません!!」

 

 

「うちのリーダーの眠りを邪魔しちゃいけません!!」

 

 

「そうだよ!翔ちゃん!うひゃひゃ」

 

 

翔くんが反論しようとしたその時、

楽屋のドアが開いて、スタッフさんが顔を出す。

 

 

「櫻井さん、メイクの時間です。お願いします」

 

 

「はい、翔さん、行ってらっしゃいませ〜」

 

 

「・・・くっ」

 

 

さあて、

一休み一休み〜〜

 

 

んふふ。