俺の知らぬ間に、
智くんお気に入りのあいつが、
準会員になっていた。


話をふらないわけにもいかず、
話を振る。
そんな小瀧が料理を作ってきただって?


まあ、テレビだし。
多少は・・・ね。
旨くなくてもそれなりにしないと。


期待しないで口にいれた。
だって趣味程度でしょ?


『うんめぇ これ』
『今結婚したいもん♡小瀧と』


あまりのうまさに、
思わず口に出た言葉。
だってマジで旨かったんだもん!


俺の言葉に、ニヤッと笑った小瀧が、
「良かった。今から区役所いきます?」


って!
行かないわ!


けどこれはマジでうまい!!
食べたら智くんも好きだっていうよ。
ずっと食べてられるって。


けど、それは絶対に内緒だ。
それ知ったら、絶対智くんにも作るとかいうもん、こいつ。


この時の様子は、
テレビ誌にバッチリ載ってて、
『櫻井が小瀧にプロポーズ?』
なんだこの見出しは!!


・・・けど、これ、もしかしていけるんじゃね?


これ読んで、オンエア見たら智くん・・・
ヤキモチ妬いて・・・ぐふ♡
いけるぞ!これ!!久々に!


俺はあえて何も言わずに、
オンエア日を待った。


オンエア当日。
俺は意気揚々と家へ。
智くん見てくれたかな?


玄関を開けると、
話し声が聞こえてきた。


ん?
智くん電話中かな?
電話してるなんて珍しい・・・


「・・・ていってたじゃん、のんちゃん」


ん?のんちゃん?
電話の相手あいつか??


智くんに気づかれないように、
聞き耳を立てて、そーっとリビングに向かう。


「あれ、おいらに食わせてくれるって言ったのに、
なんで先にテレビに出しちゃうの?」


え?
あいつがあれ作れるって、
智くん知ってたの?
・・・ていうかすでに約束してた?


「え〜・・・・うん。
それにさ、雑誌も読んだよ〜」


あ、読んでくれたんだ!
どうなのどうなの?


「オンエアではカットだったけど・・・
のんちゃんの嘘つき!
おいらとずっと一緒にいたいって言ったくせに、
なんで翔くんと区役所に行くんだよ。
おいらはもうどうでもいいの〜?」


・・・は?
今なんて言った?


オンエアではカットされた?
あのくだり?マジで?どこまで?
もしや全部?確認せねば。


いや!それよりも!!


あいつ智くんにプロポーズしてたの?
ずっと一緒にいたいってそういう意味でしょ?
俺に黙って、あいつめ!


っていうかさ、
どうでもいいって何?
智くんもその気だってこと??


俺というものがありながら!!
俺はズンズン歩いて、智くんからスマホを取り上げる。


「え〜、んふふ。
うん。うん。・・・あっ、え?ちょ・・・」


「この電話は急に電波が届かなくなりました。
通話はこれにて終了です。
二度とお掛けになりませんように」


そう言って、
一方的に談話を切った。


「ちょ!翔くん!!
なんで勝手に切っちゃうの!
のんちゃんびっくりするでしょ」


「智くん、今の電話どういうこと?」


「え?」


「あいつの手料理食うってどこで?
もしかしてあいつの家に行く気つもりだったの?
それに一緒にいたいって言われたの?
なんで俺に言わないの?
どうでもいいって何?
智くんあいつと一緒にいるつもりなの?」


俺は一気にまくし立てる。


「ええっと・・・
だって、のんちゃんがおいらに料理食べてほしいって言うから・・・。
ここには呼べないから、のんちゃんちに・・・」


「は?ダメに決まってるでしょ!!」


「・・・え?」


「本当に分かってる?
あいつは本気なんだよ。
そんなヤツの家に1人で行くなんて、
危険すぎる!!」


「のんちゃんは可愛い後輩だよ?
危険なことなんて・・・んんっ!!」


俺は智くんの唇を強引に奪う。
逃げようとする智くん。
逃がすもんか!


「・・・ほら、逃げられないでしょ?
あいつは可愛くたって男なんだから。
こうやって押さえ込まれたら、
智くんだって逃げられない・・・」


だってあいつは俺よりでかい。
智くんとだったら・・・
以前のあいつが智くんを壁ドンしてる写真を思い出す。


あの身長差・・・
俺の智くんが!!
そんなこと許さない。


「や・・・ぁ、っはん・・」


「・・・ほら、それにこんな風に、
首 筋 に 舐 め ら れ ると・・・
もうダメでしょ?それ抵抗してるつもり?」


「ああっ・・・しょおく・・・」


「・・・お仕置きだね。
俺に内緒で会う約束して」


俺は智くんの首 筋 にかぶりつく。


「やあぁ・・・いっ・・・」


きつくきつくそ こ を吸って、
赤い 印 をつ ける。


「智くんは俺のもんでしょ?
浮気なんて許さないよ・・・」


「うわき・・・なんて・・・して・・・ないっ」


させるか!
もうヤキモチなんてどうでもいい。
俺に夢中にさせてやる!!


よそ見なんて許さない!
貴方は俺だけ見てて・・・


「んああっ・・・しょおっ・・・ん」


「智・・・智ぃ・・・」






ああ、今夜も貴方と・・・
2人だけの秘密の時間。







おしまい♡



゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚



こんにちは♪


この前の夜会、
雑誌で写真見て、絶対見ようと思ってました。
のんちゃん・・・やりよる!
カットされてたけど。


翔くん結婚したいって!
智くんというものがありながら!!


んで浮かんだのがこのお話( ´艸`)
どうでしょうか?


智くんがヤキモチを・・・
とも考えたけど、こっちの方が私はしっくりくるかな?
智くんは最強無敵ですから♡


ヤキモチからの2人だけの時間でした!
気に入ってもらえたらいいな〜♪




くろねこ🐾