いやいや、マジか。
まさかの不発?
絶対いけると思ったのに!!


あいつを家に呼ぶ。
俺にとっては結構な賭けだったんだけど。


実はあの時、
智くんの顔見れなかったんだよな。
何となく、怖くてさ。


でも表情が見たくて、
ちらっと智くんを見たんだ。


はい?
ええっとさ・・・


俺の話聞いてた?
俺、今話してるんだよ?
こいつを家に呼んだって話してるんだよ?


なのに・・・


席順のせい?
端っこでさ、ニノと戯れててさ。
どういうことだよ!


マジで不発?
あれが不発なら、
何すれば貴方ヤキモチいてくれるのさ。


歌ってる最中に、
思わずガン見しちゃったじゃんか!


次だ次!!
諦めてなるものか!


俺と仲のいい後輩との仕事は・・・


・・・・・


ああ、こういう時に限って、
何であの子がゲストなんだ。


この前のVSでも、
『嵐と一緒に踊りたいって』
あの子犬のような瞳は反則だろ!


智くんもさ、
それ了承しちゃうしさ。


俺だけが悪者じゃんか!


一緒に踊るの無事に阻止したのに、
それでもプライベートでと食い下がるあの子に、
出ちゃったよね。思わず本音がね。


「やだ」


だってしょうがない!
やなもんはやなんだ!


っていうかさ、
いつからなの?


貴方、いつからあの子のこと、
名前で呼んでるの?
しかも呼び捨て??


俺のこと君付けで呼ぶくせに、
何であの子は名前呼び捨てなの?
おかしくない?


あの子との仕事はまだ続いた。
今度は俺の番組。


大野くんは釣りに誘ってくれるって?
しかも何?
手作りのストラップをもらった?


俺もらったことないですけど?
どういうことですか?


そりゃね、
態度にも出るよ。


智くんのこと慕ってる一番手だもん。
智くんもさ、無条件に可愛がってるんだもん!


しかももはや公認じゃんか!
どっちのファンも公認。


公認・・・なんて素敵な響きなんだ!!


くっそ!
俺だって!!


貴方がその気ならば俺だって、
もう本気出しちゃうもんね。


次こそ絶対!!
絶対にヤキモチ妬かせてみせる!


絶対の絶対に!!


待ってろ!智くん!!












ええっと
| 壁 |д・)


もうちょっと・・・
続けます