パシャリ!


シャッター音がして、
ハッと目を開けた。
あれ?おいら、今まで何して・・・


すぐそばにスマホをかざしてる松潤がいた。


「ん?んあっ・・・まつじゅん・・・
ごめ、おいらねてた?」


「・・・また松潤に戻ってる。
ちゃんと潤って呼んでよ」


松潤は口を尖がらせそう言うと、
スマホをポッケにしまう。


「え?あ、ごめん。潤」


ん?あれ?


おいら何で謝ってるんだ?
おいらが潤って呼ぶのはみんなの前だけじゃ・・・
今呼んでも意味ないんじゃないの?


それを松潤に聞こうとしたら、
松潤にぎゅっと抱きしめられた。


「ん?松潤・・・?」


松潤は返事をしない代わりに、
さらにぎゅっと抱きしめてきた。


「ねえ、そんなに翔さんのことが好きなの?
他の奴じゃダメ?・・・俺じゃダメ?
俺・・・あんたが好きだよ」


「・・・え?」


今・・・
松潤なんて言った?


松潤がおいらを・・・好き?
好き?・・・好きって言ったか!!


おいらは慌てて、
松潤の身体を押しのけた。


ふと視線が絡む。
・・・こんな真剣な松潤の顔、
初めて見る。


「俺じゃ・・・だめ?」


松潤がおいらを好き?
そんな、そんなはず・・・


いや、本当はどこかでそれに気がついていたかもしれない。
そんなはずないって思いたかったのかもしれない。


だって、松潤がおいらをなんて・・・
普通ありえないと思うじゃない?
松潤がおいらを・・・


自分の顔が赤くなってくのを感じる。
恥ずかしくなって俯いた。


だって松潤の顔が見れない。
そんな顔しておいらを見るなよ。


愛おしそうな顔して、
おいらを見ないで。


「大野さん、俺、貴方が好きだ。
好き。ずっと好き。大好き」


やだ、そんな顔して、
そんなこと言わないで。


そんな吸い込まれそうな瞳に見つめられたまま、
そんなこと言われたら・・・


「・・・も、そんな顔して、好き好き言うな・・・」


「そんな顔って?」


自覚ないの?
誰でも堕とせるんじゃないのかていう、
男の顔・・・


「男前の顔だよ!」


「んはは、告ってるんだから、
ここ一番の勝負顔するっしょ!」


しょ、勝負顔って・・・
これはダメだよ。


「思わずうんっていいそうになるじゃんか」


「え?」


おっと、思わず心の声が・・・
だってこんな顔して想いを告げられたら、
きっと誰でも、心が動いてしまう。


それぐらい真剣で熱い瞳。
・・・松潤の気持ちはすごく嬉しい。
けど、おいら


今、おいらの心に浮かんでるのは
今、おいらが逢いたいのは


松潤じゃ・・・ない。



「・・・ごめん。
おいら、翔くんが好き。
だから・・・松潤とは・・・」



「・・・潤でしょ。潤って呼んでよ」


「・・・潤、ごめん。
おいら、潤じゃダメ。
翔くんじゃなきゃダメ」


ちゃんと答えなきゃいけないと思った。
そう思ったら勝手に・・・


「・・・フラれて泣きそうなのはこっちなのに、
なんであんたが泣くんだよ」


「な!泣いてないし!」


違うんだって。
勝手に涙が出てくるんだよ。


松潤が、
おいらの肩に手をかける。


「飯行くよ。
ふふ、ほら、行くよ。
今日は智のおごりで♡」


おいら、ひどいこと言ったのに・・・
やっぱり松潤って男前だな~
いいよ。今夜はおいらが出す。


ん?でも待てよ。
松潤のオススメの店って。


「・・・めっちゃ高い店なんじゃないの?」


「ん?それは行ってのお楽しみ♪」


マジか、
めっちゃ怖いんだけど・・・


松潤がおいらを見てにっこり笑う。
・・・だからマジ怖いんだけど。












゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


ああ、もうすぐ最終回。
ドキドキです!


子供たちよ、本当今夜は・・・
どうか早く寝てください!!


おしゃべりをやめなさい!
寝ることに集中してくれ~~~~
・°・(ノД`)・°・



ここから私信です☆

アメンバー申請いただきましたYさんへ


アメンバー申請ありがとうございます。
メッセージ返信しようとしたのですが、
送れないみたいなので、
ここに書きます。

私の話を気に入ってもらえて嬉しいです!

本当に恥ずかしいぐらい、
趣味全開のお話ばかりですが、
これからどうぞ宜しくお願いします(-^□^-)




くろねこ🐾