・・・相葉くんには悪いけど、
相葉くんの疑問はもっともだけど。


分かるよ、うん。分かるよ、松岡くん。


そうなんだよね。
智くんのあの瞳・・・


表現しがたいあの瞳。
松岡くんの言う『屈託ない瞳』


子供のような、子猫のような・・・
あの瞳で言われたら、
何でも許してしまうよね。


分かるよ、
松岡くん。


けど、どうしようもない怒りを抑えることできないよね。
近くの相葉くんに飛び蹴りしても仕方ない。


だって、これは昔からそうだもん。
智くんのことみんな怒れないの。
あの目にやられちゃうのかな?


智くんのせいで周りが怒られるんだけど、
相葉ちゃんと一緒。
それを智くんに言って、智くんのことを怒る奴はいないんだ。


本当にさ、智くんって・・・
何でも許してしまえる不思議な存在。


いや、愛くるしい存在だな。


けど、俺が気になったのはそこじゃない。
智くんの『屈託ない瞳で~』とか語ってる、
松岡くんの瞳。


・・・あれってさ、
絶対そうだよね。
可愛がってる後輩見る目じゃないよね。


だって明らかに、
相葉くんと智くんじゃ違うもん。
松岡くんの視線の甘さが違う。


智くんのことを見るあの甘ったるい視線。


そして、腹がたつのは、
智くんがそれを受け入れてるってこと!


何でだよ!
何で貴方、松岡くんに気を許してるの?


先輩だからって、
松岡くんだからって、
安心しすぎじゃない!


俺にはわかる!
松岡くんのあの智くんを見る目は絶対!!


「うるさ~~い!!」


ゴンっ!!


「・・・いった!何?誰?!」


「・・・・・」


「あ、智くん・・・帰ってきてたの?」


振り返ると、仁王立ちした智くんが、
口を尖がらせ俺のことを睨みつけてた。


「・・・松兄が何だって??」


「・・・え?何?」


「さっきから全部声に出てんだよ。
松兄が何だって?
おいらが何だって?」


げっ、マジか・・・
またやっちゃった?
また無意識に声に出して叫んでた?


「・・・えっと」


「えっと?」


智くんが指をバキバキ鳴らしてる。
やっべ、完全お怒りモードだ。


えっとこういう時は・・・


「私櫻井翔は大野智を愛しています!」


「・・・もう一回殴ろっか?」


あ、やっぱり?


「うわっ、ごめんなさい!
それだけは!それだけはお許しください!
もう絶対言いません!思いません!」


「・・・本当に?」


「本当に!」


「・・・解ればよろしい」


俺を睨みつけてた智くんが、
いつものふにゃんとした笑顔に戻り、
俺の隣に座った。


あれ?
許されてるのは俺の方か?


本当に貴方ってさ・・・
モテすぎなんだよ。
しかもそれにまったく気づかないんだよ。


ほら、これからドラマの撮影じゃん。
智くんてさ、ドラマやってる時、
めっちゃ色っぽくなるんだよね。


だから良からぬ輩がうようよ・・・


けど、誰が来たって関係ない!
智くんのこと絶対渡すもんか!


智くんはずっといつまでも
未来永劫俺のもんだ!


「・・・やっぱりもう一発殴ろうか?」


「・・・え?また声に出てた?」







おしまい(・∀・)







゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚



はい、今回はRさんからリクエストいただきました。


リクエストその①
『先日のМステで嵐がTOKIOと共演した際に松岡君と智君のプライベートの話があって
松岡君から智君への「屈託ない瞳」って言葉を聞いた翔君の気持ちをお願したい』


でした。


2人のやりとりが描きたくなっちゃって、
つぶやき編だけど、智くんに登場してもらっちゃった。
イレギュラーですがお許しくださいませ♪


Rさんお待たせしました!
こんな感じになりました( ´艸`)
いかがでしょうか?


気に入ってもらえたら嬉しいです♡
リクエストその②も頑張ります♪(-^□^-)



くろねこ🐾