本当に今日は散々だった。
お忍びロケも、
今回はすぐに見つかっちゃって、
お相手の女優さんに迷惑かけちゃうし。
いや、あれはあれでよかったのかな?
一人でめちゃ楽しそうだった。
ってかなんで?
なんで俺だけあんなにばれたちゃうんだ?
今日の俺はほとんど観光できてない。
今日行った美術館は、
智くんと是非行きたいと思ってたとこだったのに、
下見出来なかった。
今まで選んだところもそう。
全部いつか智くんと一緒に行くための下見。
これがバレたら、
きっとみんなに白い目で見られるな。
けど、いいんだ!
いつかきっと智くんと行くためだもん。
・・・・・
智くん、大丈夫かな?
本音を言うと、
家に残してきた智くんのことが、
気になって気になって、
仕事に集中できなかった。
昨日のあの涙は何?
俺、智くんのこと、
知らぬうちに不安にさせてる?
俺のそばでは、いつも笑ってるし、
甘えてくれるし、
その、俺が求めたらいつも・・・
智くんだって俺のこともとめてくれて。
だからなんの心配もしてなかった。
ニノのあの言葉を聞くまでは。
『・・・翔さん気づいてます?
最近大野さん、悩みがあるみたいですよ』
それを聞いてから見た貴方の涙。
貴方の声・・・
ねえ、智くん。
いったい何があった?
なんで俺には何も言ってくれないの?
一緒にゆっくりごはんに行って、
話を聞こうと思ってたのに、
急に取材の仕事が入った。
泣く泣く智くんに断りのメールを入れた。
『いいよ。いつでもごはん行けるし。
取材頑張ってね!』
すぐ来た智くんからの返信にほっとしたけど、
やっぱり昨日の智くんが頭から離れない・・・
とりあえず、
急いで仕事を終わらせて、
出来るだけ早く家に帰ろう。
智くんに会いたい。
会って抱きしめたい。
結局仕事が終わって、
家に帰ったのは0時を回っていた。
もう寝てるかな?
っと思って寝室を覗いたら、
智くんがいない。
・・・智くんがいない?
なんで?
慌てててちゃんと見てなかったけど、
よく見ると靴がない!
ドキドキしながら、
智くんに電話した。
『んー、もしもし?
あ!しょおくんだ!どうしたの?』
「どうしたのじゃないでしょ?
貴方今どこにいるの?」
『んー?いえにいるよ』
「家ってどこの?
俺今家に帰ってきたんだけど?」
『ああ、うん。おいらの。
きょうね、ニノとあいばちゃんとごはんにいってきて、
なかよさそうなふたりをみてたら、なんかうれしくて、
そしたら、なにかかきたくなってきて・・・』
安定のひらがな発音。
また酔ってるな。
「で?・・・絵は進んでるの?」
『うん、ぜっこうちょうちょう!』
「まだ描く?
今夜はそっちで寝るの?
俺もそっちいっていい?」
『んー、しょおくんはきちゃだめ!』
「・・・え?」
はっきりきっぱり断られた。
なんで?
『しょおくん、ろけでつかれてるでしょ?
おいらもいっきにかいちゃいたいし、
ゆっくりねなよ』
「・・・本当にそれだけ?」
『え?』
「や!なんでもない!
分かった。じゃ、描き終わったら絶対見せてね。
会いたかったけど、しょうがない。
大人しく一人で寝るよ、智くん」
『うん。ごめんね。しょおくん。
おやすみ、またあした』
・・・・・
本当にそれだけ?
本当に絵を描いてるの?
俺のこと避けてるんじゃないよね?
・・・もしかして、
また一人で泣いてるんじゃ・・・
・・・・・
智くんちの鍵を持って、
玄関のドアに手をかける。
・・・でも、
・・・本当に絵を描いてるなら、
俺が行ったら邪魔だよね。
明日会えるし、
今日は様子を見ようかな?
俺は思い直し、
寝ることにした。
明日ここで会えることを信じて・・・
お忍びロケも、
今回はすぐに見つかっちゃって、
お相手の女優さんに迷惑かけちゃうし。
いや、あれはあれでよかったのかな?
一人でめちゃ楽しそうだった。
ってかなんで?
なんで俺だけあんなにばれたちゃうんだ?
今日の俺はほとんど観光できてない。
今日行った美術館は、
智くんと是非行きたいと思ってたとこだったのに、
下見出来なかった。
今まで選んだところもそう。
全部いつか智くんと一緒に行くための下見。
これがバレたら、
きっとみんなに白い目で見られるな。
けど、いいんだ!
いつかきっと智くんと行くためだもん。
・・・・・
智くん、大丈夫かな?
本音を言うと、
家に残してきた智くんのことが、
気になって気になって、
仕事に集中できなかった。
昨日のあの涙は何?
俺、智くんのこと、
知らぬうちに不安にさせてる?
俺のそばでは、いつも笑ってるし、
甘えてくれるし、
その、俺が求めたらいつも・・・
智くんだって俺のこともとめてくれて。
だからなんの心配もしてなかった。
ニノのあの言葉を聞くまでは。
『・・・翔さん気づいてます?
最近大野さん、悩みがあるみたいですよ』
それを聞いてから見た貴方の涙。
貴方の声・・・
ねえ、智くん。
いったい何があった?
なんで俺には何も言ってくれないの?
一緒にゆっくりごはんに行って、
話を聞こうと思ってたのに、
急に取材の仕事が入った。
泣く泣く智くんに断りのメールを入れた。
『いいよ。いつでもごはん行けるし。
取材頑張ってね!』
すぐ来た智くんからの返信にほっとしたけど、
やっぱり昨日の智くんが頭から離れない・・・
とりあえず、
急いで仕事を終わらせて、
出来るだけ早く家に帰ろう。
智くんに会いたい。
会って抱きしめたい。
結局仕事が終わって、
家に帰ったのは0時を回っていた。
もう寝てるかな?
っと思って寝室を覗いたら、
智くんがいない。
・・・智くんがいない?
なんで?
慌てててちゃんと見てなかったけど、
よく見ると靴がない!
ドキドキしながら、
智くんに電話した。
『んー、もしもし?
あ!しょおくんだ!どうしたの?』
「どうしたのじゃないでしょ?
貴方今どこにいるの?」
『んー?いえにいるよ』
「家ってどこの?
俺今家に帰ってきたんだけど?」
『ああ、うん。おいらの。
きょうね、ニノとあいばちゃんとごはんにいってきて、
なかよさそうなふたりをみてたら、なんかうれしくて、
そしたら、なにかかきたくなってきて・・・』
安定のひらがな発音。
また酔ってるな。
「で?・・・絵は進んでるの?」
『うん、ぜっこうちょうちょう!』
「まだ描く?
今夜はそっちで寝るの?
俺もそっちいっていい?」
『んー、しょおくんはきちゃだめ!』
「・・・え?」
はっきりきっぱり断られた。
なんで?
『しょおくん、ろけでつかれてるでしょ?
おいらもいっきにかいちゃいたいし、
ゆっくりねなよ』
「・・・本当にそれだけ?」
『え?』
「や!なんでもない!
分かった。じゃ、描き終わったら絶対見せてね。
会いたかったけど、しょうがない。
大人しく一人で寝るよ、智くん」
『うん。ごめんね。しょおくん。
おやすみ、またあした』
・・・・・
本当にそれだけ?
本当に絵を描いてるの?
俺のこと避けてるんじゃないよね?
・・・もしかして、
また一人で泣いてるんじゃ・・・
・・・・・
智くんちの鍵を持って、
玄関のドアに手をかける。
・・・でも、
・・・本当に絵を描いてるなら、
俺が行ったら邪魔だよね。
明日会えるし、
今日は様子を見ようかな?
俺は思い直し、
寝ることにした。
明日ここで会えることを信じて・・・