「・・・うん、わかった。
うん、じゃあね、明日の夜に」


「・・・・・」


「翔くんごめん・・・ん?
どうしたの?翔くん」


どうしたもこうしたもない。
何だよ、誰だよ!
俺と智くんの甘い時間を邪魔する奴は!


明日は2人とも午後集合で、
久しぶりにゆっくりできると思って、
頂き物の日本酒を開け、


ほんのり酔って、
頬を染めた貴方の唇に、
自分の唇は重ね、これからって時に、
智くんのケータイに着信が・・・


「・・・翔くん?」


「・・・今度は誰?
明日飲みに行く約束したんでしょ?」


「え?ああ、うん。
涼ちゃんがね、明日誘ってくれて・・・
他にも来るみたいだけど」


そう、最近、
智くんは後輩にモテモテだ。


一緒にイベントをして、
仲が深まってるから仕方ないかもしれないけどさ、
なに、その嬉しそうな顔!
なんか面白くない!


「えっと、明日翔くん仕事遅かったよね、
行ってこようと思ってるんだけど、いいかな?」


良いかなもなにも、
さっきまた明日の夜にねって返事してたじゃん。


「・・・翔くん?聞いてる?」


「・・・聞いてる」


「・・・怒ってる?」


「・・・・・」


怒っては・・・ない。


後輩の気持ちもわかる。
尊敬する先輩と仲良くしたい、
話を聞きたい・・・


でもさ、智くんを慕う奴らの場合はさ、
尊敬の眼差しの中に、
邪な想いも含まれてて、


もろバレバレなのに、
本人の智くんが気づいてないっていうね・・・


智くんに限って、
間違いを犯すことはないと思う。
だって、俺と結婚してるし?
俺にメロメロだし♡


けど、やっぱり面白くない!
男の嫉妬はみっともないなんていうけど、
この想いに、男も女もないんじゃないかな?


「・・・翔くん?」


「・・・・・」


「・・・分かった。
明日はいかない・・・」


「え?」


「だって、翔くん怒ってるもん。
最近おいらが翔くんをほって飲み歩いてるから怒ってるんでしょ?」


口を尖らせ、
俯く智くん。


ああ、どうしてくれよう。
なんだこの可愛い生き物は!


智くんの顎を掬い、
唇を奪う。


「んあっ・・・」


「怒ってるんじゃないの。
ただやきもち焼いてるだけ。
最近俺といるより、後輩といる時の方が楽しそうだから」


智くんの唇を味わいながら、
素直に告白した。


「も・・・ばか、
しょおくんと、一緒にいる時の方が
・・・いいに決まってるでしょ?・・・ちゅっ」


俺の背中に手を回し、
妖しく微笑む智くん。


「・・・本当に?」


「本当だよ」


「・・・俺のこと好き?」


「・・・好き。
おいら、しょおくんがすき。
ねえ・・・続き、してくれないの?」


「え?・・・」


「キスで・・・おしまい?」


智くんの顔が近づいてきて、
耳元で智くんが甘い声で囁く。


ゾクッとした。


「・・・おいらが
しょおくんのものだって証明してあげる。
・・・しようよ、しょおくん」


智くんが俺の唇を指でなぞり、
ふふって笑った。


「智くん・・・」


俺は智くんをソファー下のラグに押し倒した。
智くんの首筋に顔を埋め、
Tシャツの裾から手をしのばせようとしたその時、


「あ!まって!」


「え?」


「お風呂はいってない!」


「は?」


さっきの妖艶な智くんはどこいった?
いつの間にか、いつもの智くんに戻ってる。


「・・・後でよくない?
それよりいまはさ・・・ね?・・・ちゅっ」


「やだ!だめだめ!お風呂入ってから」


俺を押しのけ、
起き上がる智くん。


え?え?
マジか!


だって貴方も反応してるよ?
なのに、ここでやめちゃう?
ってか、俺のはもうその気もその気!


「・・・さとしぃ」


「だって夜は長いんだもん。
済ますこと済ませてそれから・・・ね♡」


「さとし♡」












゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


こんばんは♪


一周年の時に、
描きたいって言っていた続編は、
実は『Crazy Moon』です。
分かった方いますかね?


色々落ち着いてきて、
やっと描けそうかな?って( ´艸`)


っと言っても、
もう日常の5人の話になると思うんですけど、
嵐な2人、5人が描きたいなって♡


細く長く続けていけたらなって思ってます。
やっぱり思い入れが強いから、
おしまいにしたくなくて・・・


もう100話を大きく超えてますけど、
記録を伸ばしたいと思います♡
んふふ:*:・( ̄∀ ̄)・:*:


『Hey Yeah!』ももちろん続きますよ!


描き散らかさないよう気をつけ、
頑張ります!
よろしくお願いします♡


あと、2人だけの秘密もね(^ε^)♪



くろねこ🐾