この話は山コンビです。

翔くんverの智くんsideのお話です♡



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おいらには欲しいものがある。



けど、きっと手に入らない。
手に入れちゃ駄目なんだ。



そう言い聞かせる。
・・・なのに、そう思えば思うほど、
欲しくて欲しくてたまらなくなる。



もうすぐおいらの誕生日。
いいよね。誕生日ぐらいわがまま言っても。



これで駄目なら本当に諦めるから。
おいらの気持ちに全く気がつかない君を誘うよ。




『ねえ、翔くん。
今夜空いてる?ご飯行かない?』




おいらの勇気全部使って、君を誘った。
君の答えはOKだった。



おいらは嬉しくて舞い上がりそう。
なのに、君は難しい顔して、考え込んでた。



やっぱり迷惑だった?
2人だと嫌だった?



おいらはどうしていいか分からず、ニノと松潤を呼ぼうとした。


それを止める君。



不意に与えられた君のぬくもりに
心が乱れる。



ちゃんと聞かなくちゃ。
翔くんには特別な誰かがもういるの?



君は答えない代わりに、おいらに同じ質問をしてきた。



『恋人はいないよ。
けど・・・気になってる人はいる』


君の瞳をジッと見つめる。
戸惑ってる君。



おいらはやっぱり駄目なんだと思って、
慌てて席を立った。
あのまま、君の前にいたら、涙が溢れそうだったから。



帰る前にもう一度勇気を出して、
君に想いを伝えようっと思ったけど、
怖くなってやめた。



そしたら、今度は君が誘ってくれた。



おいらはその後の翔くんの行動にびっくりした。
だって、おいらと手を繋いだまま歩いてくんだもん。



恥ずかしかったけど、
やっぱり嬉しかったんだ。


だけど、その後どん底に落とされる。



ずっと前から、
好きな人がいるって・・・
真剣な顔で話す君。



そうだよね。
翔くんに好きな人がいたって当然だ。
こんなに魅力的なんだもん。



心が痛むけど、応援するって翔くんに言った。
でも、おいらの心は、
おいらの知らぬ間に悲鳴をあげていたんだ。



溢れる涙を止めることができなかった。



君にぎゅっと抱き締められて、
一瞬何が起こったのか分からなかった。



その後の君の言葉・・・



それはおいらがずっと夢見ていた言葉。



ああ、本当にいいの?
おいら、君を諦めなくていいの?
君が欲しいって言っていいの?



君からの濃厚な キス に、
頭が真っ白になる。



俺の答えに喜ぶ君。
嬉しいのはおいらだよ。



だから我慢できなくなって言ったんだ。



『翔くんが欲しいの。
おいらを今すぐ、翔くんのものにして・・・』



そっとおいらから初めてのキスをした。






やっと手に入れた。
欲しくて欲しくてたまらなかった君。




最高の誕生日プレゼントだよ。



翔くん、
ずっとおいらのそばにいてね。



愛してるよ、しょおくん♡













おしまい♡