お互いの熱を綺麗に拭き取り、
一緒にベットに横になる。


「んふふ」


「何?どうしたの?」


「初めてだね。翔くんが終わった後、一緒にいてくれるの」


「・・・ん」


「ねえ、抱っこして?」


貴方に言われるまま、
俺は寝たままの貴方の身体を引き寄せ、抱き締める。


貴方の香りに包まれて、一層幸せを感じた。


「はー、翔くんの匂い、落ち着くんだよね。
ずっとこうして抱き締めて欲しかったんだ」


「・・・これからはずっとこうして一緒にいるよ」


「・・・うん」


抱き締めた貴方から、
微かに松本の香りがした。


「・・・ねえ、さっきまで、松本といたんだよね?」


「え?う、うん。おいらの家でご飯作ってくれたんだ」


「・・・ふーん。松本料理上手いもんな」


「本当プロ並みでビックリした。どれもおいら好みの味付けでさ」


興奮気味に話す貴方。
俺の心がチクチクしてくる。


「・・・・・」


「・・・ん?翔くん、どうかした?」


「・・・確認なんだけど、何もなかったよね?・・・松本と」


「え?・・・う、うん」


「今、・・・ちょっと間があったよね?」


俺は貴方をベットに押さえつけ、
じっと瞳を見つめる。


「・・・何もないよ?」


目をそらして言う貴方。
それでもずっと見つめていると、


「翔くんが心配するようなことはなかった。・・・ただ」


「・・・ただ?」


「松潤にその・・・告られた・・・と言うか・・」


「・・・」


「でも、おいらが好きなのは翔くんだよ。」


その言葉が嬉しくて、俺は貴方を抱き締める。


「・・・翔くん?」


「・・・嫉妬。俺、ずっと松本に嫉妬してたんだよ」


「え?だって、前、ま、別にいいけどって言ってたよね?」


「強がった結果ああいう言い方になったの。
貴方を松本に取られるんじゃないかと、ずっと怖かった」


「・・・・・」


だからだったんだ。あの日いつもより強引で乱暴だったのは、
こういう理由だったんだね。


「ふふ、やっぱり、翔くんは可愛い」


「・・・だから、可愛いってなんだよ!
可愛いのは貴方でしょ?」


「この膨れっ面、見れるのはおいらだけだね」


「貴方のあの色っぽい顔見せるのは俺だけでしょ。
他の人の見せたら、許さないよ⁉︎」


「んふふ。怒ってまた乱暴になる?」


「え?」


「おいら、今ならあの翔くんも好きかも。
おいらのこと好きで好きでたまらないってことだったんでしょ?」


「貴方ね・・・んんっ」


俺が言い終わる前に、貴方に口を塞がれた。


「んっ・・・智くん?」


「おしゃべりはもうおしまい。朝まで寝かさないんじゃなかったの?」


「・・・そうでした」


「ふふ、おいらを翔くんでいっぱいにして・・・」


「・・・うん」




貴方が満足するまで愛してあげる。


今まで出来なかった分、



今度は、一緒に



堕ちていこう。