今日は色んなことがあって、正直今も混乱してる。
松潤がおいらを好きだったなんて・・・


メンバーそれぞれとデートすることになるなんて、
は!ってことは、当分釣りに行けないじゃん!・・・マジか。
いいって言っちゃったしな、しゃーないか。


「あ、あれ?今日は帰るって言ってなかった?」


「・・・ん。やっぱ会いたくなって」


「そ?今開けるね」


おいらの部屋の前に、翔くんが立ってた。
今日はもう会えないって思ってたから、思わず顔がにやける。
部屋に入るなり、後ろから翔くんに抱き締められた。


「ふふ、どうしたの?」


「・・・さっきの、俺、すげー嬉しかった。
松本に、皆の前なのに、俺が好きだって、
好きで好きでたまらないって言ってくれて・・・」


「だって本当のことだもん。おいらは翔くんが好きだよ」


おいらは翔くんの腕の中でくるっと向きを変え、
翔くんと向き合い、首に腕を絡ませ、そっと唇を合わせる。


次第に熱を帯び、深いキスになった。
深くなるキスに、立ってられなくなって、翔くんにしがみついた。


「ご、ごめん。夢中になりすぎた」


「・・・本当だよ。こんなのどこで覚えてくるんだ」


おいらは恥ずかしくなって、翔くんを押しのけ
キッチンに逃げた。


「・・・俺とのキス、好きなくせに」


そう言うと翔くんはリビングのソファーに腰掛ける。


確かに翔くんとのキスは好き。
してる時、こっそり目を開けて翔くんの顔を見るのが好き。
甘くて甘くて甘ったるい顔をしてるんだ。
その顔にいつもやられちゃう。


「ふふ、ビールでいい?」


「ん。ありがと」


「今日は色々あって、まだ混乱してるんだ」


「・・・そうだろうね。
俺は知ってたんだ。松本の気持ち。
でも隠してた、ごめんね」


「何で翔くんが謝るの?でも、松潤、望めば誰だって堕ちるだろうに、
なんでおいらのことなんて・・・」


「は?貴方何言ってんの⁈ホント貴方は自分のこと分かってない!
どんだけ、貴方のこと狙ってる奴が居ると思ってんの‼︎」


勢い良く立ち上がり、ビールの缶を握り潰した瞬間、
缶からビールが飛び出し、ソファー下のラグに座ってた貴方の頭に、
思いっきりかかってしまった。


「・・・・・・しょおくん」


「ご、ごめんなさい‼︎熱くなりすぎちゃって・・・」


「・・・おいら、シャワーしてくるから、この辺拭いといて・・・」


「・・・・・はい」


あああー、やってしまった。
智くん怒ってる。ぜってー怒ってる。
目も合わせてくれなかった。


でも、本当貴方は自分のこと分かってない。
俺が貴方のそばにいられて、どんなに嬉しいか、
貴方を狙ってる奴に目を光らせて、どんなに大変か。


浴室から、シャワー音が聞こえてくる。
よく見ると俺も服が濡れていた。




「もう!翔くん信じられない、なんでおいらこんなこと・・・」


シャワーを浴びながら、ふと、気づく。
そういえば、翔くんもモテるよね。
だって恋人にしたいタレントNo.1


なんで、おいらなんだろう?
松潤同様、翔くんだって望めば誰だって堕ちるよね・・・?
そんなこと考えてたら、浴室のドアがガラッと空いた。


「へ?・・・しょおくん⁈」


「俺も濡れてた。一緒に入れて」


うんって返事して、後ろを向いた。
一緒に入るのなんて慣れてるはずなのに、
・・・こんな不意打ちは反則だよ。


「・・・もしかして、ドキドキしてる?」


「な!まさか!もう慣れてるよ・・・」


「じゃ、こっち向いてよ?向けない理由でもあんの・・・?」


翔くんはそう言うと、後ろから抱きついて来た。
そのままおいらの首にキスを落とす。




それだけでおいらの身体は熱くなった。