千葉県立現代産業科学館は予想外に早く閉館してしまったので、家への道すがら、東京スカイツリーを見学。

下町に突然そびえ立った白い建物は、ちょうど第一展望台を造った辺りで、それでも既に東京タワーを超えているのだから凄い。仮設トイレの数にも驚いたが。


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イメージ的には「バベルの塔」そのものだった。建設中から注目されて、工事担当者は嬉しいのか、恐いのか、どっちだろう。


その後、近くのジョナサン両国店で夕飯。実はこの店、大学時代に3年ほどアルバイトしていた店だった。実に○年ぶりであったが、まさか当時は自分の車でこの店に食べに来るなんて思っていなかったから変な気分だった。

ほとんど当時と何も変わっていなくて(カウンター内の炭酸ガスの置き場まで変わっていなかった!)ホッとしたというか、そこで昔の自分に想いを馳せてみた。


年末年始、ナイトのバイトをしていた俺はカウントダウンをして、年明けに「乾杯!」ってビールを飲みながら厨房で料理をつくっていた。

いや、だって先輩が勧めてくれたから、断れないし。

いやいや、もちろん○年前の話だから。

・・もう終わり。この話、終わり。

ロクな想い出じゃないな。


・・・こうして家路に着きましたとさ。


夏休み第一弾 終わり

当初の目的である大平氏の生解説のプラネと、興味のある人工衛星の企画展も見終わった所だが、せっかく千葉まで来たのだから科学館の常設展示も見ていかなければ勿体ない。


ところで、(千葉県立)現代産業科学館というのはとても分かりにくい名前の様な気がしないだろうか。”現代”と言われると歴史か?と思うし”産業”と言われると経済か?と思ってしまうし、挙句に”科学”まで付いているのだから・・・。

まあ、実際に見てみると科学館であるし、科学が現代産業に繋がっているというのが良く分かるので、この命名は至極真っ当であることに気づく。

それどころか、この科学館は内装がとても綺麗で展示物もショーケースにスポットライトが当てられていたり、展示自体も比較的新しい研究が取り上げられていて、本当は「軽く」見て帰るつもりだったのに見始めると(これは面白そうだ)と思い、大の大人が閉館までかじりつきになってしまったのだ。ウソではなく本当に閉館時刻が早かったと感じた、これは科学館で日本代表と言っても過言ではない科学未来館以来の感覚だった。


科学館の運営や展示物の管理、入れ替えなどには少なからず金額の要るところだと思うが、これだけの設備・展示を揃えるには割と潤沢な資金が必要なはず。この施設は県の財政方針によって潤っているのか、それともテーマの現代産業を取り扱っているが故に先端技術産業を担う産業界・大手会社からの資金提供が見込めたのか、前述の管理・運営の難しさによって世間とは隔絶してしまった様な科学館も多い中で、今、生きている科学を学べる事の喜びを十二分に堪能したのだった。


続く


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・エントランスホール。中央の歯車の様なものは昔千葉県で使われていた火力発電所のタービン。

これ一台で県内の電力をほぼ賄っていたそうだ。


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・展示室は薄暗く、スポットライトが所々にある大人びた雰囲気。展示物に集中できる。

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・各コーナーにこの様なショーケースがある。このように科学を”美しく”展示する工夫はなかなか他の施設では出来ていない。科学館でこんなに撮ろうという気にさせられたのも初めてだった。


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・話題沸騰のカーボンナノチューブという炭素で出来た新素材。実物が見れるとは思わなかった!


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・くるくると回っていて側面のガラスが視野選択ガラス(うろ覚え・・)と言う、見る角度によって透明になったり擦りガラスになったりする特殊処理されたガラス。一般的にガラスは透明か不透明という認識しかないので、これは見ていると瞬時に透明⇔不透明と変わるので不思議だ。写真は変化の瞬間。


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・情報のコンパクト化をモチーフにした展示だが、比較される本が「南総里見八犬伝」というのがさすが、千葉県。

さりげないコダワリ、大好き。

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・じっくり見ると決めた以上、実験コーナーも最前線で見学。液体窒素の超伝導と液体酸素の鉄をさらに燃やす液体というテーマだった。このおじさん、凄くいきいきしていた。


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・落雷実験装置。写真では伝わりづらいかも知れないが、装置が非常に大きくて、こんなもの施設内に置いて大丈夫か?と思ったほど。

雷を間近で見ると、実際の100分の1でもド迫力!


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・階段の吹き抜けを利用して建てられている溶鉱炉のスケールモデル。この科学館のトレードマーク的存在である。


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・ずらずらっと並んだ協力団体・企業の一覧。そうそうたる顔ぶれである。これだけ居れば、なかにはアヤシイ研究団体も潜んでいそうな気も・・・。


さて、大平氏のサインをもらった後は、科学館の特別展示を観ることにした。

「飛び出せ!宇宙へ」のテーマの下、日本で活躍している(いた)人工衛星の展示である。


小会議室くらいの大きさのスペースに話題になった「はやぶさ」を始め、20機近くのメイドインジャパンの人工衛星達がスケールモデルと共に展示されていた。

それらはスペースシャトル(これも展示されていたが)程には目立たないし、報道もされていないのがほとんどなのだが、未知の領域へと挑戦し続ける尊さだったり、その領域を確実に自分達の技術で既知の領域に変え活用していく力強さは、日本だって負けていないんだ!と感じた。GPSやインターネット、気象情報などはもう日々の暮らしにまで入り込んでいるし、技術試験衛星や宇宙観測衛星によって確実に新しい場所への知識、技術を高めている歴史も垣間見れる。人工衛星が身近に感じられる展示だった。


途中、隣に来たグループが「人工衛星ってなんで皆金色なんだろう?」とスケールモデルを見て言っていて、「さあ、綺麗に見えるから?」というやりとりが聞こえてきたので、俺は非常に説明したい衝動に駆られたがなんとか抑えた。すると、「金箔って電磁波とか衛星にとって害になるモノを防いでくれるんじゃない?」と一人が言っていた。うん、大分近くなった。でもあれは金箔ではなく、サーマルブランケットと言うのだ。いわゆる極薄の断熱材なのだ。


続く

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・この一部屋しかないのだが、じっくり見るとなかなか面白いのだ。他にも宇宙服や宇宙食も展示されていた。



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・人工衛星の多くは存在も見た目もいまいちだが、なかには機能美とデザインセンスの融合したこんなカッコイイ衛星もある(技術試験衛星きく8号)