1週間くらい前から、矢野さんの歌が聴きたくなって、今日ライブに行ってきました。

西荻窪ARTRIONは、今年の7月からオープンしたという小屋。
以前はサンジャックという名前だったが、経営者が変わった(引き継いだ?)らしい。
サンジャック時代は知りませんが、店のモチーフらしき絵が某ファンタジーRPGっぽくて目をひかれました。

中は、限定40席とあって、狭い。
ライブハウスは狭い物だけど、今まで行った中で一番狭いです。
(今まで・・・南青山:月見ル君想フ、代官山:晴れたら空に豆まいて、渋谷:7th floor、渋谷:gee-ge、学芸大学:アピア40、下北沢:ラカーニャ、浜松:エスケリータ68、大阪/阿波座:カフェmartha、高知:歌小屋の2階・・・こうして挙げると結構行きました。)
エスケリータより狭いのは・・・驚きでした。

12月の歌も、だいぶ充実してきた感じです。
少年から始まり、悲しみと呼ばれる人生の優しさよ、ふたつのプレゼント、ブーツは相変わらず一級品。他の歌も、矢野氏の12月の世界を悲しく、白く、温かく彩るポテンシャル。
今回は、ナイルの一滴、てろてろも聴けました。
てろてろは、いつ聴いても心が洗われます。

彼女の歌はいつ聴いても飽きないというか、新鮮に感じます。
それは、流行とか関係なく、詩と曲をマッチさせるセンス。
彼女の歌には、一つの絵をイメージ出来る事が多いです。
そして、ハスキーな声でしょう。
彼女の声は、心の深い所に直接届いてくるのです。
でも、強引ではない。
強く、そして悲しいけど、不思議と温かく安心する声。
また、彼女は自分の歌で年齢を公表する歌がありますが、30代の彼女自身が「こうして85になったよ!なんてしゃがれた声で歌ってるんだろうな」と臆面なく言ってのける事、本当に真っすぐで、見ていて、聴いていて気持ちいいし、勇気をもらえる気がします。

また、メジャーデビュー1stアルバム「ナイルの一滴」が、今は絶版になっているのですが、新品での取引には今1万3千円の値も付く事があるといいます。
(彼女自身は今は自主制作を行っている)

でも、それもこれも現在まで活動を続けていればこそ、なんでしょうね。
継続する力、志の強さを見習わなければ!です。