久々に鎌倉に行きました。
天気が良かったので、何も考えずに、行こう!と決断。
お店もロクに調べず行きました。すると、出会いましたよ。


鎌倉から、鶴岡八幡宮を参って北鎌倉へ意味もなく歩いていると、
不意に由緒ありそうな洋館が現れました。
ちょっと、簡単に入ってはいけない様な格調高い趣。
しかし、エントランスの左手にはショウケースも見えたので、菓子屋?
恐る恐るエンカウントしました。


「えーと、見るだけでもいいかな?」などと敢えて冷やかしを装ってみる。
エントランスのメイドさんは全く嫌な雰囲気さえ見せない。

ショウケースエリアのメイドさんも、妙に商品を売り込む事もなく、視線で捉えた
ものをさりげなく紹介する。そうかと思えば他の客に段差の注意を呼びかける。
もちろん置いてあるケーキや紅茶は美味しそう。
本物の予感がビシビシ伝わってきた。

エントランスで「休憩なさいますか?」と聞かれたがティータイムには早かったので、店を出る。


北鎌倉を回ったあと、戻るのは少しかったるかったけど、気になったので戻り、ティータイムと決め込む事にした。
エントランスには同じ子がいて、「あら、先程は・・・」と笑顔を向けてきた。
「休憩しに来ました」と言うと、嬉しそうに
「案内係を呼びますので少々お待ち下さい」と言われる。
エントランスはあくまでエントランスで、案内は別にいるというのは少し驚いた。
そう言えば人が多い様に見える。

会計係も別にいるのだ。
普通のファミレスなんかでは有り得ない光景だ。
やがて、案内係に案内される。
ラウンジにはアンティークのコーヒーマシンがあり、そこここにお皿やティーカップも

やはりアンティークの食器棚に飾られている。
案内係は椅子を引いてくれるのは勿論の事、
隣の椅子に置いた荷物にも布を掛けてくれる。

この余裕は何だろう。

いや、案内係の余裕もそうだが、人数にも余裕があるのでこちらが気遣う必要が
無いというのは、つまり気遣いをさせない配置をしているという事になる。
たまたまかも知れないけど・・・。

確かに2人分の仕事をこなす人がいれば1人で大丈夫かも知れないけど、やはり絶対的に人数が少なければ気を遣ってしまうものだ。
だから、はあ、これが本当のサービスというものか、と、感動した。
紅茶1杯で牛丼2杯、いや3杯食べられそうな値段。

ケーキも付いて・・・ちょっとおやつには予算オーバーもいい所だったけど、
高いとは思わなかった。
サバランとロイヤルプレーンティー、どちらも凄く美味しかった。
けど、それだけじゃなくて、この雰囲気、サービス全体を考えると
これは安いとさえ思ってしまった。

確実に勝負出来る武器があるから、こういう事が出来るのだろうけど、

今の時代は金を掛けずに手間を掛けろなんていう様な感じだからかな、
これって、凄い事だな・・・って思った。

いろんな意味で、エンカウントって大事、って無理矢理まとめてみた。