
長距離もなんのその、で駆け抜けてきたトルコ旅。さあ朝、宿を出て、今度の観光先は・・・何と驚きの15分(知っていたけど)、しかも出発してすぐにその白い何かが見えてきた。
入場ゲートをくぐってしばらく歩いていると、いきなり目の前が真っ白にひらけた。

異世界へスリップしたのかと思わせる神秘的景色。
パムッカレの石灰棚と言われる世界遺産である。
地熱で湧いた温水が石灰の地面を溶かしては固め、溶かしては固めを繰り返し、この様な地形が誕生したと言われている。まるで人の手で作り出した巨大な芸術作品の様でもある。

先ほどの画像の反対側から、靴を脱いで石灰棚を歩くことが出来る。
今でも温水が流れ出ている、生きた世界遺産なのだ。
しかし、最近は水量が不安定になっており、ネットでよく載っている画像の様に一面に水を湛えた姿は見れなくなっていて、場合によっては石灰棚への入場を断られることもあるらしい。
今回は無事入場を果たせたので良しとしよう。

確かに石灰棚の上のほうは水がほとんど来ておらず、あっても数日前からの濁った水溜り状態になっている。水の無い所は反対にガッチリ固まり、足裏をかなり刺激される。思ったより事態は深刻な様だ。

とりあえず、時間の許す限り奥の方へ下ってみる。
温水は人工?と思われる水路をいい塩梅で流れている。その先を追っかけてみた。
棚、というだけあって、景色は良いのだが結構断崖絶壁である。滑ったら無事では済まなそうだ。

下っていくと、ようやく透明感のある白と水色、湛えた温水に包まれ、それっぽくなってきた。



それにしても、ここだけ真っ白というのは不思議だ。古代、ヒエラポリスと言う温泉郷として栄えていたと言うが、この景観を(昔はもっと綺麗だっただろうから)眺めながら療養すれば、大地の色と形さえ変えてしまう温泉の力・・それは説得力あっただろうね。

これも天然物・・・信じられる?