夢の記憶 by cloudnaut
それは 夢
小さな 夢
幼い頃の 夢
それは いつも ふとしたはずみに
独り歩く 雑踏の隙間に
空に聴こえる 雑音(おと)の周りに
麗らかな日差しの 休日の午睡に
それは とても 小さなかけら
でも 確かな輪郭を持っている
だとすれば それは記憶
大人の私が見る 子供の頃のわたし
失ってから 想い出す
忘れていた 私のかけら
ひとつずつ 閃いて
ひとつずつ 舞い降りて
小さく積もる 雪の様に
やがてそれは カタチを成す
かさなってゆく 夢の想い出
カタチを成す 夢の記憶
そのカタチを見て 初めて
自分という 夢を知る