CLOUDNOTE-雲の旋律-

ようやく、名月をじっくりと見る事が出来た。

十五夜の月には感動したね。
白磁の様な透明感のある色合い。
大気の乱反射も無く、輪郭がはっきりとしてエッジが立っている。
思わず、GLASS MOONという言葉が頭をよぎったのだった。
昔の人間は月は神の創造物たから、完全な円の球体に違いないと主張していたが、これだけ(いや昔はもっと大気も綺麗だったろうし、街明かりも無かっただろうから今よりずっと綺麗だったはず)綺麗な月を見たら神の所為にもしたくなるというものだと変に納得したりして。

もしも、大気の無い宇宙空間から見たらどんなに綺麗なのだろう。

十五夜から二日後の今日はすでに白磁たる月では無かったものの、久しぶりに望遠鏡を取り出して月の上空へフライトしてきた。
もちろん、月は完全な円ではなくクレーターなどでゴツゴツしているけれど、それが描く陰影とか模様こそがとても美しいと思う。

月の近くをランデブーしていた木星にも寄り道。縞模様が完全復活(大分前の話か)。やはり木星はこうでないとね。

あろうことかカメラの三脚を忘れてしまい、
月と木星のフォトは手持ちで撮影。
一度は完全に雲に覆われたりしてあまり上手く撮れなかったので、思いっきり加工してしまった。