実は、この間青山へライブを見に行った時のこと。
駐車場が分からず、国立競技場辺りをグルグルしたり、青山通りを行ったり来たりしたり・・・
クルマもクルマなので、傍から見れば遊んでいる様に見えたのでは無かろうかと思ったが、
とりあえず捕まることはなかった。

渋谷と新宿区境をグルグルしている、まさにその時に目に飛び込んできた、アパート。
都心の一等地にありながら、そこだけ時が止まったかの様な、或いは時間の流れが違う様な
ボロボロのアパート。どうして未だに残っているのか・・住人はいる様だったが、”廃墟”の
二文字が浮かんでしまう位、空気そのものが違う。

その時は素通りしてしまったのだが、どうやら「都営霞ヶ丘アパート」というらしい。
もちろん住人もいるれっきとしたアパートだった。
1960年に建てられたアパートで、今ではその鄙びた景観が撮影スポットとして(おそらく、都心
在住の方)訪れる方もいるようだ。

ボロボロ・・と言ってしまったが、それでも都営である。いや、都営アパートは割と古いが・・
俺が気になったのは他でもない、そのアパートの家賃だ。
外見から想像するに、かなりのお買い得とみた。
だって、青山。
ライブ聴き放題!
科学館行き放題!
最近、気になっている演劇も見放題!
(おいおい・・)

廃墟、と言ったら失礼だが、そういうのが好きな方には最高の贅沢?か?
ちなみに俺は小さい頃こういうアパートだったのでちょっと懐かしい。



余談。
大学一年の頃住んでいた「渋谷区幡ヶ谷」。
その時は東京の魅力も知らず、アングラな感じで過ごしていたが、
改めてマップで見ると、青山とか代官山の目と鼻の先だった事に気付いた。
まさか社会人になってから、学生の頃居た所を遊びに往復するとは思いもよらなかった。
人生ってどこで何があるか分らないもんである。
ちなみにその時の部屋は四畳半風呂なしトイレ共同だった。そこも相当鄙びていた。

CLOUDNOTE-雲の旋律-
左の”A”が幡ヶ谷。『月見ル君想フ』は右端”青山公園”の下辺り。
「都営霞ヶ丘アパート」は国立競技場の下、神宮球場の左辺り。