先日、うちの施設にボランティアでピアノとサックス演奏がやってきた。

その二人は兄妹で兄がサックス、妹がピアノ担当という吹奏楽部の高校生だった。すでに各地でボランティアとして回っているらしく、なかなか感心な二人なのである。
演奏曲目は”ふるさと”や”富士山”といったお年寄り向けのものから、”情熱大陸”等の様な最近のインスト曲まで演奏してくれた。

高校生とは言えサックスの生演奏というのはなかなか聴けるものではない。しかも兄妹、息はピッタリである。
実は・・決して完璧ではないその演奏で俺は何かが伝わってきて密かに感動してしまっていた。もし、仕事場でなくライブハウスだったら超拍手してただろう。

お客さんももちろん楽しそうだったが、仕事をしながらも俺の心はノリノリで、気付いたら足でリズムを刻んでいた。
音楽って楽しいぜ!そんな思いが人の心も元気にさせるのだ。彼は将来、その世界で生きていくのだろうか。どちらにせよ、彼らは立派にプロの仕事だった。