さて、大平氏のサインをもらった後は、科学館の特別展示を観ることにした。

「飛び出せ!宇宙へ」のテーマの下、日本で活躍している(いた)人工衛星の展示である。


小会議室くらいの大きさのスペースに話題になった「はやぶさ」を始め、20機近くのメイドインジャパンの人工衛星達がスケールモデルと共に展示されていた。

それらはスペースシャトル(これも展示されていたが)程には目立たないし、報道もされていないのがほとんどなのだが、未知の領域へと挑戦し続ける尊さだったり、その領域を確実に自分達の技術で既知の領域に変え活用していく力強さは、日本だって負けていないんだ!と感じた。GPSやインターネット、気象情報などはもう日々の暮らしにまで入り込んでいるし、技術試験衛星や宇宙観測衛星によって確実に新しい場所への知識、技術を高めている歴史も垣間見れる。人工衛星が身近に感じられる展示だった。


途中、隣に来たグループが「人工衛星ってなんで皆金色なんだろう?」とスケールモデルを見て言っていて、「さあ、綺麗に見えるから?」というやりとりが聞こえてきたので、俺は非常に説明したい衝動に駆られたがなんとか抑えた。すると、「金箔って電磁波とか衛星にとって害になるモノを防いでくれるんじゃない?」と一人が言っていた。うん、大分近くなった。でもあれは金箔ではなく、サーマルブランケットと言うのだ。いわゆる極薄の断熱材なのだ。


続く

CLOUDNOTE-雲の旋律-

・この一部屋しかないのだが、じっくり見るとなかなか面白いのだ。他にも宇宙服や宇宙食も展示されていた。



CLOUDNOTE-雲の旋律-
・人工衛星の多くは存在も見た目もいまいちだが、なかには機能美とデザインセンスの融合したこんなカッコイイ衛星もある(技術試験衛星きく8号)