行ってきた。
まさか、自分がトップニュースの流行りの場所に行くことになろうとは。
ちょうど去年のこの時期、部分日食を見に東海大学まで行ってきたのだが、その時はもうこんな大イベントは数年無いだろうと思っていたのだが・・・。
会場30分前に到着したのに、すでにはやぶさカプセルの展示には3000人位の順番待ちが出来ていて、宇宙研の受付にまで長蛇の列。本当は川口PMの講演も聞きたかったのだが、前回筑波の一般公開で講演を聞いたが故に他の展示が見られなかった事もあり、今回は講演は諦め、早めから展示を回ることにした。
相模原キャンパスは衛星開発の地であるからか、展示も衛星関連の物が多く、大の大人でも没頭してしまうと時間を忘れてしまう位濃い内容の物が多かった。
衛星の姿勢変更に伴う遠心力を如何に少なくするか、とかブラックホールを観測しようと意気込んでいる電波天文学のチーム、院生による未知なる星で活躍するであろうローバーの実演とか・・。
また、開発者が解説もしてくれていたのだが、若い方が多く、熱気があるというか、生き生きしていて、聞いているこちらも楽しくなってくるという所謂「宇宙のロマン」みたいなモノを強烈に受信して来た。
初めから並んでいたので、早めに昼食を摂り、昼時で少し行列が落ち着いた12時過ぎにカプセルの列に並ぶと、3時間待ちと言われていたが半分の時間で見る事が出来た。天候は曇りで風があり、過ごしやすく行列日和(?)だったのも良かった。今日の休みも偶然だが、こういう”イザ”という時の俺の運の良さは素晴らしい物があるのだ。
ま、それはともかく、
60億kmもの旅と生涯を終えたはやぶさ。言ってみれば彼の意思を最後に私達に伝えたリエントリカプセル。
近づくにつれ感慨深くなり、さすがに一つ深呼吸をしてから展示室に入らざるを得なかった。
撮影禁止どころか、立ち止まって見れないので、じっくり見ている時間は無かったが、綺麗に炭化した前面ヒートシールド、生々しい”傷痕”が残る背面ヒートシールド、新品同様のパラシュート等が、日本の国宝の様にそれぞれ個別にケースに入れられて、展示されていた。
彼らのその姿は、「帰還パレード」であるかの様に、胸を張って”無事に帰ってきたぞ!!”と言っている様で、本当に誇らしげだった。彼の残したメッセージ。サンプルは持ち帰れなかったかもしれない。けれど、未知なる領域に挑み命がけでミッションを完遂した、最期まで諦めない事の大切さ。
宇宙開発を存続させるには多くの国民の理解も必要である。そういう意味においても、彼が残した業績は素晴らしいと言える。
それはこの来場者数が証明している。世界の惑星探査に1ページを、日本の宇宙開発にトップニュースで社会現象を起こすという歴史も残すこととなったのだ。はやぶさが起点となり、宇宙開発が更に身近になっていく事。それも、彼からのメッセージであり、また彼の願いではないだろうか。
相模原キャンパスはそんな衛星達をいくつも開発しているのだ。面白くないハズがないのである。
だから足はフラフラだったのに終了時間が過ぎても帰りたくなくて、ずっと展示を見てしまっていた。
本当に一日では足りない位面白かったのだ。
でも他にも終了時間は過ぎても結構見ている人がいたから、悪いのは俺だけではないハズである。
JAXA相模原キャンパス正門。昼間少しパラついたが日中は風もあり過ごし易かった(30日)。
イカロスのバックアップ用の帆が展示されていた。本物と同じ大きさ、素材で出来ている。
電波無響室。衛星からの微弱な電波を受信するために乱反射しない様吸収材が張り巡らされている。形状が面白い。
インプットシェイピングと呼ばれる、衛星の姿勢制御に伴う遠心力を抑える機構の説明。手前の模型が左右に動き、プログラムの有り無しを実演している。
院生による宇宙探査ローバの実演。手前に動き、小石をセンサーで確認して自力で回収していた。
「はやぶさ」実物大模型。見よ、この人の多さ。
宇宙農業のコーナーもあった。このおっさんは科学者というより農家っぽくて説明が面白かった。
「はやぶさ」展示室の様子。実際には撮影が出来ないのでロビーに(撮影できる様)展示されていた。
左から前面ヒートシールド(実物)、背面ヒートシールド(実物)、エンジニアリングモデル(プロトタイプ)、制御CPU(実物)
おまけ。最先端の研究所の中で、人間らしさを垣間見た。
まさか、自分がトップニュースの流行りの場所に行くことになろうとは。
ちょうど去年のこの時期、部分日食を見に東海大学まで行ってきたのだが、その時はもうこんな大イベントは数年無いだろうと思っていたのだが・・・。
会場30分前に到着したのに、すでにはやぶさカプセルの展示には3000人位の順番待ちが出来ていて、宇宙研の受付にまで長蛇の列。本当は川口PMの講演も聞きたかったのだが、前回筑波の一般公開で講演を聞いたが故に他の展示が見られなかった事もあり、今回は講演は諦め、早めから展示を回ることにした。
相模原キャンパスは衛星開発の地であるからか、展示も衛星関連の物が多く、大の大人でも没頭してしまうと時間を忘れてしまう位濃い内容の物が多かった。
衛星の姿勢変更に伴う遠心力を如何に少なくするか、とかブラックホールを観測しようと意気込んでいる電波天文学のチーム、院生による未知なる星で活躍するであろうローバーの実演とか・・。
また、開発者が解説もしてくれていたのだが、若い方が多く、熱気があるというか、生き生きしていて、聞いているこちらも楽しくなってくるという所謂「宇宙のロマン」みたいなモノを強烈に受信して来た。
初めから並んでいたので、早めに昼食を摂り、昼時で少し行列が落ち着いた12時過ぎにカプセルの列に並ぶと、3時間待ちと言われていたが半分の時間で見る事が出来た。天候は曇りで風があり、過ごしやすく行列日和(?)だったのも良かった。今日の休みも偶然だが、こういう”イザ”という時の俺の運の良さは素晴らしい物があるのだ。
ま、それはともかく、
60億kmもの旅と生涯を終えたはやぶさ。言ってみれば彼の意思を最後に私達に伝えたリエントリカプセル。
近づくにつれ感慨深くなり、さすがに一つ深呼吸をしてから展示室に入らざるを得なかった。
撮影禁止どころか、立ち止まって見れないので、じっくり見ている時間は無かったが、綺麗に炭化した前面ヒートシールド、生々しい”傷痕”が残る背面ヒートシールド、新品同様のパラシュート等が、日本の国宝の様にそれぞれ個別にケースに入れられて、展示されていた。
彼らのその姿は、「帰還パレード」であるかの様に、胸を張って”無事に帰ってきたぞ!!”と言っている様で、本当に誇らしげだった。彼の残したメッセージ。サンプルは持ち帰れなかったかもしれない。けれど、未知なる領域に挑み命がけでミッションを完遂した、最期まで諦めない事の大切さ。
宇宙開発を存続させるには多くの国民の理解も必要である。そういう意味においても、彼が残した業績は素晴らしいと言える。
それはこの来場者数が証明している。世界の惑星探査に1ページを、日本の宇宙開発にトップニュースで社会現象を起こすという歴史も残すこととなったのだ。はやぶさが起点となり、宇宙開発が更に身近になっていく事。それも、彼からのメッセージであり、また彼の願いではないだろうか。
相模原キャンパスはそんな衛星達をいくつも開発しているのだ。面白くないハズがないのである。
だから足はフラフラだったのに終了時間が過ぎても帰りたくなくて、ずっと展示を見てしまっていた。
本当に一日では足りない位面白かったのだ。
でも他にも終了時間は過ぎても結構見ている人がいたから、悪いのは俺だけではないハズである。
JAXA相模原キャンパス正門。昼間少しパラついたが日中は風もあり過ごし易かった(30日)。
イカロスのバックアップ用の帆が展示されていた。本物と同じ大きさ、素材で出来ている。
電波無響室。衛星からの微弱な電波を受信するために乱反射しない様吸収材が張り巡らされている。形状が面白い。

インプットシェイピングと呼ばれる、衛星の姿勢制御に伴う遠心力を抑える機構の説明。手前の模型が左右に動き、プログラムの有り無しを実演している。

院生による宇宙探査ローバの実演。手前に動き、小石をセンサーで確認して自力で回収していた。

「はやぶさ」実物大模型。見よ、この人の多さ。

宇宙農業のコーナーもあった。このおっさんは科学者というより農家っぽくて説明が面白かった。

「はやぶさ」展示室の様子。実際には撮影が出来ないのでロビーに(撮影できる様)展示されていた。

左から前面ヒートシールド(実物)、背面ヒートシールド(実物)、エンジニアリングモデル(プロトタイプ)、制御CPU(実物)

おまけ。最先端の研究所の中で、人間らしさを垣間見た。