「痛い目みてなんぼ 」というサイトで知った、HAYABUSAの最期の写真。
それがasahiフォトアーカイブスを通して発注出来ると知り、速攻でA4で注文した。
それはもう2週間前のことだけど、その写真にはかなりの画像補正がされていて、朝日新聞にはその補正された画像が採用されたようだった。
おそらく新聞に掲載するにはそれだけの画像補正が必要だったと思う。ただ、写真用紙で見るとその補正はちょっと強すぎるきらいがあり、どちらかと言えばHAYABUSAよりも天の川が強調されて、自分のねらいであるHAYABUSA、そしてウーメラ砂漠からの圧倒的な星空の空気感が薄くなってしまっているのを密かに気にしていた。
「痛い目」のサイトのままがいい場合、「元データのままで」と追記すると補正前のままの写真が送られて来るということで、少し考えたが、ワイド四つ切り(撮影した機材に対してのアスペクト比を考慮すると、このサイズがベストらしい)にて再注文した。
それに対して現在、ちょっとした混乱が起こっていて、アーカイブスでは焼き直しも受け付けているようだが、「痛い目」の東山さんも言っている通り、「痛い目」で掲載されている方が本来非公式であり、非公式の物に対して焼き直すというのはちょっと筋が違うような気がするが、かと言ってそのサイトでアーカイブスの存在を知らなければ、注文自体していなかった訳で、これはどちらが悪いと一概には言えないようで難しい。
自分としては、加工されたとは言えHAYABUSAの写真が一面に掲載された、それだけでかなりの功績であると思う。もちろん、加工された写真だって別に見るに堪えない訳ではない。限られた時間の中で、リアルタイムで報道していく一流の新聞社が行った、所謂プロの補正であるのだから当然だと思う。
要はどの部分に視点を置くかである。俺はこれから星の写真も撮ってみたいと思っているし、生データの写真の雰囲気が好きだから、追加注文した。
画像補正というものが被写体の存在感さえ変えてしまうというのはある意味凄いことである。
朝日新聞ではこれからフォトアーカイブスのサービスを本格的に開始する様だ。しかし紙面掲載に対しての画像補正でそれだけ雰囲気が変わってしまうのなら、アーカイブスで予め元データを選択させる余地も必要なのかもしれない。