6月5日(金)
今日は、千種区のA社の面接だった。実は、朝から気分がものすごくブルーだった。「なんていうところに落ちてしまったんだ。。。」「夢も希望もないではないか。。。」といった具合に。何をしても気分は最悪。母親に泣きつくほど。自分をこんな目に合わせている前職の人が許せなく思っていた。これも、人のせいにしているだけなんだけど。自分の醜いところを見つけると、それ以上に他者の悪いところも探してしまう。
昼食を取らずに、家を出た。早く着いたため、近くの喫茶店で今日の面接の準備をした。ここの喫茶店は元お水のような人がやっていた。ものすごく人付き合いが好きそうな人。腰が低く、誰でもウェルカムのような感じ。コミュニケーションが上手な人にありがちなのが、他人をよく観察するところ。しかし、この人は、そのような目がありつつも、嫌な感じが全くしない。凄い人がいるんだな。ただ、一点を除いては。注文したサンドイッチが出てくるのが遅い。出てきた時間は14時40分ごろ。5分で食べ終えるような勢いで貪った。
そして面接会場へ。支社長に会った。この人は、すごく自然な感じがする。程よい緩さがある。頑張って相手からの質問に答えていたら、先方の職場環境や支社長自身の人柄を見ることを忘れていた。会話に余裕が出てきたので、探ってみた。この人は、元から優秀な人で、このような会社での厳しい下積みをした感じはしない。他社からのヘッドハントだろう。なんとなく、厳しくああだこうだ言ってくるようなオフィスではない。他人に対して強く言及をしない代わりに、熱心な指導もしない感じ。心に大きな傷を抱えることなく働くことはできそうだ。しかし、途中で飽きてしまったり、向上心を忘れたりしそうだ。前職とは大きくことなる。あそこは、むしろ向上心を死ぬ気で出して行かないと、周りの人に置いて行かれる。周りがそういうメンバーだから、ミスをすると大きく目立ってしまう。実際んところ、上司からの評価を80%のやる気にしていて、向上心はその為のもの。完全なる上下関係の組織だと、そんな感じだろう。前の職場のことは、早く忘れよう。この人と面接をしていて、すごく面白い気がしてきた。自分が安心して、楽しく成長できそうだ。胸が高まる一方で、僕の魂は「ここじゃない」「落とし穴がある。注意しろ。」と言っている。きっと、ここには縁がないだろうな、と思った。
今回の面接では、僕の語学力については、ものすごく褒められたし、期待もされた。今後、海外での仕事も増えて行くから、語学堪能な人材が必要だとのこと。僕に内定がでるとしたら、そこだろう。確かに、そこは魅力的。だけど、自分の野心を忘れてしまいそうで怖い。あくまで僕は独立して、新しい価値観でみんなが共生する組織を作りたいんだ。みんなの過去からの文脈が理解されて、個性も認められて、誰一人他人を押しのけるようなことをしない組織。みんなが家族のようなところ。社会の荒波を経験した人がそこに訪れると、初めは理解できないだろう。だって真新しい価値観で全てが成り立っているから。でも、人はそこに馴染むと、底知れぬ幸せと安定感を感じる。「ここでなら、僕たちは人間でいられる」と思ってもらえるような組織にする。それを常識的な価値観からすると、「ユートピア」「桃源郷」と表現される。確かに現実離れしているし、雲の上に城を建てるものだ。でも、僕はチャレンジしたい。それが成功すれば、社会にもその効果が波及する。取引先にも、政府にも、消費者にも、家族にも、、、。僕らが、僕ら自身で「桃源郷」を作り出すことで、それが社会に波及して、世界が変わっていく。そんな社長になりたいんだ。
僕の戦いは最近始まったかな。マカプウの海と陸が戦うように、きっと、この先、時間が経つにつれて、戦いは進んで行く。それに伴って、新たな陸地も出てくる。僕は無責任にその波でサーフィンがしたい。スーパービッグボードに皆を乗せて、戦って行きたい。明日からも頑張ろう。まだ僕は、大海に土岐放たれた段階だ。風向きも変わったし、これから、新しい陸地を目指して、船は進んで行くんだ。「今日なんてクソ食らえ!明日からが勝負だ!」
