高校卒業直後に通っていた自動車教習所で、同じクラスだった友人に「
キマイラは絶対に面白い」と耳打ちされました。
卒業後まもなく、就職した会社の研修で茨城県に行った際、帰りの電車を待つ間、駅近くにあった書店で、その「キマイラ」を見つけたのです。その時点で、5巻まで発刊されていました。
彼の進言は
間違っていませんでした。
遅読の私でも、帰りの電車内での約二時間で読み終えてしまうくらい、この第一巻にのめりこんでしまいました。
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九鬼玄造の屋敷で、『
キマイラの腕』が賊に盗まれた。
玄造と共に屋敷にいた
宇名月典善の働きで、半分は手元に残すことができたが、半分は奪われてしまった。
賊が去った後、
玄造は『
キマイラの腕』に纏わる話の続きを語り始めた。
その話は、
玄造が手に入れるために敦煌へ向かうきっかけとなった、故・
馬垣勘九郎が
玄造に託した文献、『西域日記』と『辺境覚書』の記した内容へと移り、それも佳境を迎えることとなった。
その『辺境覚書』の終盤に、著者である
吉川小一郎が、キマイラ化を目撃する旨の記述があった。
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前の巻は、
朝日ソノラマ
から出版されたソノラマ文庫版の第16巻でした。
その後、ハードカバーで、ソノラマ文庫2冊分を1冊として出版されて、以降は朝日ソノラマとしてハードカバーを先行発売し、後に分冊されてソノラマ文庫として出版される、という予定だったようです。
しかし、2007年9月末に朝日ソノラマが廃業となり、ハードカバー版もいつの間にかソノラマノベルズ版として、刊行する様になったようです。
そのため、16巻の後が 9巻となってしまったようです。
しかし、巻数で呼ぶより、二巻以降につけられている「~変」というのが通称になるのかもしれませんね。
さて本編、ソノラマ文庫で言う13巻目「梵天変」で、
九鬼玄造というキャラクターが過去を語る回想シーンに突入するのですが、それが、この巻で一旦終了します。
そして、現在に戻り新展開となるのです。
8年待たされて、一度スピンアウト版を挟んでの本編復活に加え、ストーリの軸が長い回想シーンから現代に戻り、キマイラたる文脈も復活していました。
読み進めるうちに、徐々に、それを読んでいた当時の記憶と共にあらすじを思い出してきました。
あっという間に、読み終え、しかしとてもワクワクしています。
前の16巻のあとがきによると、一巻分を執筆するのに20ヶ月必要のようですので、それを信じれば、2年以内には俗間が読めるのかもしれませんが、危ういなぁ、と言う気分と待ちきれない気分で、非常に複雑であります。
あわよくば、獏さんの寿命と、私の寿命が、キマイラの終了に間に合いますように。。。
今日はここまで。
キマイラ9 玄象変 (ソノラマノベルス)
夢枕 獏(著)