久しぶりに、私とワリと相性の良い書店に向いました。
相性のよさは健在で、次々と、読みたいと思う本が見つかります。
しかし、ガソリンを入れたばかりの財布は、だいぶん軽く、ほしい全ての本を買うことは叶いません。
で、何を買うか、さんざん迷った挙句、未練をもちつつ、なんとか3冊に絞りました。
時間もないし、えいやっ、とばかりに見切りをつけ、レジへと向き直ったとき、派手なオレンジの表紙が目に入りました。
それが、今日紹介する本 裁判長! 桃太郎は「強盗致傷」です! です。
タイトルに魅かれ、中をチラ見し、手に取った3冊のうち1冊を元の書棚に戻すのに、15秒で足りました(笑)
決めるの早ければ、即日読み終わるという、ある意味の勿体無さを感じました(^^;)
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「桃太郎 」「かちかち山 」「因幡の白兎 」「白雪姫 」「ジャックと豆の木 」etc.....
いわずと知れた、多くの子どもたちが一度ならず目する、日本と世界の御伽噺。
しかしそのウラには、決して子どもたちには明かされない犯罪が眠っていた。
これらに登場する各種の人物(動物)が犯した罪を、犯人が全て成人した人間として日本の刑法で裁いたら、どんな量刑が科されるのか。
物語のあらすじを以って事件の概要を語り、原告・被告の主張から、裁判員の意見討論を経た後、裁判官による判決が下される。
老婆の復讐と称して狸を殺害した、老夫婦の友人である兎の罪は?
ウソのアドバイスをしたとして、神を告訴する白兎の冒涜を、裁判官はどう暴くのか?
豆の木を使い、天界の巨人を殺害したとして、既に無期懲役が確定しているジャック。彼を誘導した妖女は、殺人幇助に値するのか?
そして、訴えられたそれぞれの物語の登場人物は、無罪を勝ち取る事ができるのか。
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桃太郎が悪役と化す。
以前紹介した、 芥川龍之介 氏が執筆した「桃太郎 」(その記事:どっちが鬼だ?桃太郎 )がそういったテーマでしたが、ここでは、その桃太郎の罪を、司法を通して明確化しています。
そんな、桃太郎を筆頭に、日本と世界の昔話や童話が、次々と裁かれてゆくのです。
この本を執筆した小林剛氏は現役の弁護士のようですが、多くの物語があるとはいえ、それにしてもよくこれだけの罪状を見出したなぁ、という点に感動しました。
勧善懲悪を模った桃太郎の、意外な悪魔っぷりは気付く方も多かったのかも知れませんが、先に出した例のほかに、「浦島太郎 」「金太郎 」「竹取物語 」「裸の王様 」「三匹の子豚 」など、一見、どこに事件性が?と考えるような物語でも、キッチリ告訴ネタを見出しているのです。
それも、ちょっと思いつくような案件ではなく、意外な点だったりします。
例えば「裸の王様」は、一見すると“猥褻物陳列罪”かなにかで王様が被告になるのかなぁと思いそうですが、王様は原告です。で、正直に意見した子どもを“名誉毀損”で訴えているのです。
# これ、判決も意外でしたwww
判決理由も、言われてみれば確かにそのとおりって感じで、頷くことができます。
結果に、それはちょっと、と思う人もいるかもしれませんが、素人の私には、特に違和感はありませんでした。
題材や挿絵はともかく、真面目に裁いていますので、法律や、裁判の勉強になるのは言わずもがなですが、登場する全てのお話が、一話辺り2~4ページで上手くまとめてあるので、飽きっぽいお子様に聞かせたり、こういう話だったっけ、と懐かしむこともでき、まさに、これ一冊で大人から子どもまで、楽しめる本かもしれません。
ただし、小さいお子様に裁判の様子を見せるか否かは、保護者さまの自己責任でお願いします(笑)。
今日はここまで。
裁判長! 桃太郎は「強盗致傷」です! [文庫]
小林 剛(著)
相性のよさは健在で、次々と、読みたいと思う本が見つかります。
しかし、ガソリンを入れたばかりの財布は、だいぶん軽く、ほしい全ての本を買うことは叶いません。
で、何を買うか、さんざん迷った挙句、未練をもちつつ、なんとか3冊に絞りました。
時間もないし、えいやっ、とばかりに見切りをつけ、レジへと向き直ったとき、派手なオレンジの表紙が目に入りました。
それが、今日紹介する本 裁判長! 桃太郎は「強盗致傷」です! です。
タイトルに魅かれ、中をチラ見し、手に取った3冊のうち1冊を元の書棚に戻すのに、15秒で足りました(笑)
決めるの早ければ、即日読み終わるという、ある意味の勿体無さを感じました(^^;)
##################################################################
「桃太郎 」「かちかち山 」「因幡の白兎 」「白雪姫 」「ジャックと豆の木 」etc.....
いわずと知れた、多くの子どもたちが一度ならず目する、日本と世界の御伽噺。
しかしそのウラには、決して子どもたちには明かされない犯罪が眠っていた。
これらに登場する各種の人物(動物)が犯した罪を、犯人が全て成人した人間として日本の刑法で裁いたら、どんな量刑が科されるのか。
物語のあらすじを以って事件の概要を語り、原告・被告の主張から、裁判員の意見討論を経た後、裁判官による判決が下される。
老婆の復讐と称して狸を殺害した、老夫婦の友人である兎の罪は?
ウソのアドバイスをしたとして、神を告訴する白兎の冒涜を、裁判官はどう暴くのか?
豆の木を使い、天界の巨人を殺害したとして、既に無期懲役が確定しているジャック。彼を誘導した妖女は、殺人幇助に値するのか?
そして、訴えられたそれぞれの物語の登場人物は、無罪を勝ち取る事ができるのか。
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桃太郎が悪役と化す。
以前紹介した、 芥川龍之介 氏が執筆した「桃太郎 」(その記事:どっちが鬼だ?桃太郎 )がそういったテーマでしたが、ここでは、その桃太郎の罪を、司法を通して明確化しています。
そんな、桃太郎を筆頭に、日本と世界の昔話や童話が、次々と裁かれてゆくのです。
この本を執筆した小林剛氏は現役の弁護士のようですが、多くの物語があるとはいえ、それにしてもよくこれだけの罪状を見出したなぁ、という点に感動しました。
勧善懲悪を模った桃太郎の、意外な悪魔っぷりは気付く方も多かったのかも知れませんが、先に出した例のほかに、「浦島太郎 」「金太郎 」「竹取物語 」「裸の王様 」「三匹の子豚 」など、一見、どこに事件性が?と考えるような物語でも、キッチリ告訴ネタを見出しているのです。
それも、ちょっと思いつくような案件ではなく、意外な点だったりします。
例えば「裸の王様」は、一見すると“猥褻物陳列罪”かなにかで王様が被告になるのかなぁと思いそうですが、王様は原告です。で、正直に意見した子どもを“名誉毀損”で訴えているのです。
# これ、判決も意外でしたwww
判決理由も、言われてみれば確かにそのとおりって感じで、頷くことができます。
結果に、それはちょっと、と思う人もいるかもしれませんが、素人の私には、特に違和感はありませんでした。
題材や挿絵はともかく、真面目に裁いていますので、法律や、裁判の勉強になるのは言わずもがなですが、登場する全てのお話が、一話辺り2~4ページで上手くまとめてあるので、飽きっぽいお子様に聞かせたり、こういう話だったっけ、と懐かしむこともでき、まさに、これ一冊で大人から子どもまで、楽しめる本かもしれません。
ただし、小さいお子様に裁判の様子を見せるか否かは、保護者さまの自己責任でお願いします(笑)。
今日はここまで。
裁判長! 桃太郎は「強盗致傷」です! [文庫]
小林 剛(著)

