- 脱出迷路/上甲 宣之
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「ここは首刈ヶ丘・夢屋敷―――。
夢の世界で死ぬる者、目覚めの後に命が尽きる」
上甲さんの(おそらく)最近の作品でしす。
この序章を子供に読み聞かせると、
かなり不安がらせてしまうのでご注意を(←実証済み)。
「昔、ある家族が無残な死に方をして死にました。
この話を聴いてしまった人は、赤いトンネルの夢を見ます。
その不思議な夢の中で出てくる異様に大きな女の質問に、
正しく答えなければ、現実世界で死んでしまいます。」
と、誰もが一度は聞いたことがあるであろう、夢の怪談話です。
ちなみに私が聴いたことがあった話しでは、
最後に
『ソウシナハノコ!』と叫ぶものでした(笑)
上記の話をマクド(上甲さんが関西人だなぁと思ってしまう(^▽^;))で
たむろっている男子から聞いた凪浜そよかさんと三條和嘉子さん。
話半分で聞いていたそよかさんですが、
やっぱり「赤いトンネルの夢」をみてしまいます。
ただ、話し通り答えたら終わると思ったら招待状が足元に。
そして赤い霧が晴れていくと、
そこには招待状に書かれている首刈ヶ丘・夢屋敷が・・・
そこから、そよかさんの悪夢からの脱出劇が始まるのでした。。。
百物語を語れば、一話は入っていそうなお話ですが、
やはり上甲さんといいますか、夢の中の設定がしっかりしています。
例えばバイオでいう追跡者的立ち位置のおぞけ(仮)さんは、
直視したら心臓麻痺(?)を起こしてしまい、動けなくなってしまいますが、
逆に直視をしないよう反射を利用してみたりすれば見ることができたりします。
また、上甲さんらしく小物を使った演出も私好みで、
黒電話とかポラロイドカメラなど、
地味に重要なアイテムになってるのが良いです。
廃校舎の中を追跡者から逃げつつ死に物狂いで脱出する描写は、
スリリングで夢中になってしまいますし、
登場人物もさっさと死んじゃう人多数なので感情移入しづらい人もいますが、
意外に良い人が多いので良かったです。
刑事さんはもうちょっと出番が欲しかった。。。
物語中盤で登場する月宮かぐやさんは、
最初から居た組みにいない人だったので、
彼女が出てきてより一層物語が面白くなりました。
夢から覚めて作戦を練れないというのがなんとももどかしいのですが、
その救済処置なんかもあったりします。(一応)
結構ガァ~といってバァ~となる勢い重視な作風で、
物語の3/4くらいのところら辺から置いてけぼりをくらうかもしれません。
私も「なんぞこれっ~!」とつい思ってしまいました。
そこくらいにきて「残りのページで終わるのか?終わるのか?」
と思ったのですが、to be continue
第2巻に続く形の作品と知りました。
ハラハラドキドキが好きで、人死にが多くても大丈夫な方は、
オススメな作品です
