本好きの、本好きによる、皆の為の小説なのがこちら、
三上 延さんの『ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち』です。
表紙の栞子さんに惹かれて手にとったのですが、とっても面白かったです(*^▽^*)
人と目を見て話すことも困難なほど人見知り、
但し本の話となると目を輝かせて本の知識を披露する店主・篠川栞子さん。
子供の頃の祖母の一件以降、本を読むことが苦手な体質となった、がたいの良い従業員・五浦大輔さん。
鎌倉の片隅、この二人が働く古本屋「ビブリオ古書堂」に集まる、
古本にまつわる謎を解いていくのが大まかな流れです。
栞子さんはいわゆるアームチェア・ディテクティブこと安楽椅子探偵です。
入院されていて、五浦さんから概要を聞いて、細部まで推理を当てていくのは、
推理小説のように読んでいて気持ち良いです!
又、献呈署名・蔵書印やスピンといった普段見聞きしない本の小ネタがあるのも良いですね、実に良い

栞子さんは、本当に文学少女という感じの方です。
天野遠子さんは今日も元気ハツラツ、なんちゃって文学少女(良い意味でですよw)なのですが、
栞子さんは寡黙な私が想像していた文学少女って感じです。
文学少女シリーズでもそうでしたが、少し昔の小説を主軸として物語展開しているので、
読んでいると原作を読んでみたくなってしまいます(笑)
取り合えず、小林清の「落穂拾ひ」は図書館で予約をしましたwww
この本単体でも綺麗に終わっておりますが、2作目ももう出ているようなのでこちらも読まなければです!
五浦さんのお母さんや志田先生(w)と素敵な脇役もいて、
4章の謎全てがとても面白くおススメです

- ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)/三上 延
- ¥620
- Amazon.co.jp
ここからは、章ごとの簡単な感想を。
第一章 夏目漱石『漱石全集・新書版』(岩波文庫)
五浦さんの体質原因となった、祖母の蔵書漱石全集から、そこまで推理できるとは。。。
冒頭であった古い本には、本そのものに物語があるを体現したような物語でした。
第二章 小山清『落穂拾ひ・聖アンデルセン』(新潮文庫)
せどり屋志田さんが本を盗まれることから始まる物語。
何故古本価値が分からないであろう女子高生が古本を盗んだのかという謎を快刀乱麻に解き明かす
栞子さんはぱないのうと思いますw
第三章 ヴィノグラードフ・クジミン『論理学入門』(青木文庫)
坂口夫妻が素敵です。
相手を思いやる嘘は良いと思います

第四章 太宰治『晩年』(砂子屋書房)
大庭葉蔵を見破った時の五浦さんは承太郎のように頭が切れていました。
第二章で志田先生の警告が的中することに。
「あの姉ちゃんの手際がよすぎるのが、かえって心配なんだ。
頭が切れるのも度を越すと問題だぜ。」
そして何気に印象に残ったのが辞める事を言った時のやりとりです。
「あ、あの、本当に……申し訳……」
「俺、店を辞めます」
「えっ」
彼女は目を丸くする。驚かれたことが逆に意外だった。
謎が全て解けてすっきり終わる! ではなく、
少しほろ苦い後味を残すような作品が私的にかなり魅力でしたo(^▽^)o











