- 零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係 (講談社ノベルス)/西尾 維新
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足掛け九年となった人間シリーズ最終四部作のひとつが、
西尾さんの
『零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係』です。
シリーズ上しかたありませんが、
今回のお話のベースとなっている
『クビシメロマンチスト』を読んでいないと、
楽しさが半減してします。
ですので先に読むべし
人識君が何故連続通り魔事件を起こしたのかを、
過去の回想という形で書かれています。
通り魔の目的ということなので若干重た目ですが、
そこは魅力的なキャラで軽減されます。
また、人識君の心的描写が書かれており、
殺しは容認できませんが、
彼のしたかった事を知ることができ、
その部分では考えさせれる作品でもありますヨ。
ホワイダニットに焦点を当ててますので、
推理物というより物語として読める作品となってて、
お手軽に読める作品です。
薄いですし
以下、若干ネタバレ有りの感想となります。
まず思ったのが、
いーちゃんの出番少なΣ(=°ω°=;ノ)ノと、
葵井巫女子さんが出てこないんだ、
ってことです。
[バックスクリーン直撃の大ホームラン、ただし始球式]みたいなっ!
というような比喩(?)を聞きたかったです
ストーリーは八年前に起きた京都連続通り魔事件について、
クビシメとは別視点(クビシメは江本殺しよりだったのに対し、
今作は連続通り魔を主軸に潤さん回想で語られます)
で書かれていて、
第零章以外は人識君と誰かが出会う形で物語が進んでいきます。
西尾さんの独特の言葉遊びは近作でも引き継がれてますし、
登場人物紹介欄にしかほとんど出てこなかった
七々見奈波さんがきちんと登場しました
「我輩は猫である」のように、
『七々見奈波は腐女子である。』
という1行で彼女を現しています。
彼女の他にも戯言関係の人が登場していき、
連続通り魔事件真相のふせんが張られ、
最後の潤さんと人識君の戦いで物語は収束していきます。
この場面をただの解決編にしないのは斬新で面白かったです♪
最後は、印象に残った文章について書きたいと思います。
「…確かふたつって言ってましたよね、潤さん。
ひとつがそれだとして、もうひとつの謝罪用件はなんなんですか?」
「うん。
謝るのが遅くなって、ごめん」
零章、沙咲さんと潤さんの会話。
潤さんが珍しく素直に謝っている貴重な場面。
変人筆頭は、この。
死んだ人間みたいな目をした―――十九歳の少年だ。
沙咲さんのいーたんに対してのファーストインプレッション。
ともあれ七々見にとって大事なのは、
探偵役と助手役との会話、掛け合いであって、
それ以外ではない。
奈波さんの探偵物に対しての持論。
私も結構当てはまるけど、それ以外ではなくないです(^▽^;)
「まああんまネガティブに考えるな、玖渚ちん。
一台壊れたと考えるんじゃない。四台壊れなかったと考えるんだ」
「無理やりポジティブ!」
潤さんの豪気さがよく分かる場面。
対して玖渚さんの反応も彼女ならではです

何気に超ふせん。
「ふざけんな!だったら心はどこにあるんだよ!」
「決まってんじゃねえか」
哀川潤は。
にやりと得意げに微笑し、その質問に答えた。
「心ってのは、それぞれの心の中にあるんだよ」
人識君と潤さんの会話。
人識君の悲痛さが伝わる今作一番の山場(と思う)。
以上感想でした。
読んで頂き有難う御座いました~