ひとりでバンドやろうぜ外伝
音楽小学校0年生・第5楽章
大人の自由研究
04.「曲」=メロディ+コード+リズム
ここまででも相当な情報量ですが、今のところは結局ドレミ(Cメジャースケール)の立場が分かっただけです。だから今あなたが弾けるのは無味乾燥なクロマチック、マニアックなホールトーン、陰気なAマイナー、陽気なCメジャーだけですね。ただそれだけだって充分に進歩しています。さて今度は「曲」について考えましょう。
曲とは「特定のキー(例えばC)と特定のスケール(例えばメジャースケール)を元にコードとメロディを作り、さらにそれをリズムに乗せた音の流れ一式」のことを言います。
余談ですが、歌詞は狭い意味での音楽には含まれません。この曲は歌詞が良いよねーってのは音楽ではなく文学です。こんなことツイートしようものなら炎上一直線ですからここに書きますが、曲はコードとメロディとリズムまでです。でもラララとかエーオといったスキャットは、歌詞に含まれるんですかね。その答えを言わぬまま、スキャットマン先生もフレディ先生も世を去ってしまいました。
じゃあCメジャーキー(ドレミ)でメロディを作ってみましょう。日本語だと「旋律」。これは簡単です。ドレミファソラシドをバラバラにテキトーに並べ替えてください。誰がどう弾こうが音痴(気持ち悪い音の並び)になりません。これがスケールを決めた効能です。
んで並べ替えればそれで出来上がりです。えマジすか。いや厳密にはいろいろルールはありますが、基本そうなんです。ただしそれでカッコいいメロディなのか、印象に残るメロディなのかは別の話ですよ。これらのメロディはもう先人達に開発し尽くされているのでほぼ誰かのメロディに似ることになりますが、やらないよりは全然マシなので堂々と作りましょう。それを「マイメロディ」と言います。あれどっかで聞きましたね。これすら似てしまいました。
次にコードですが、これは少し難しいです。日本語では「和音」で「2音以上の音を同時に鳴らすこと」を言います。メロディに合わせて適切なコードを鳴らすことにより「コード進行」を作り、伴奏とします。おおようやく音楽理論ぽいですね。
2音以上同時に鳴らせば立派に和音なのですが、一般的には3和音以上が使われます。とりあえずCとEとG(ドミソ)を同時に弾いてください。じゃらーん。はいこれが「Cメジャーコード」です。次はAとCとE(ラドミ)、じゃらーん。はいこれが「Aマイナーコード」です。なんとなく法則がつかめてきましたか。
C D EF G A BCの並びのうち、ひとつおきに3音鳴らしてますよね。そうなんです。コードはこうやって作ります。CとDを同時に鳴らしても一応和音なんですが、それだとあまり綺麗な響きになりません。ほらあれですよ「不協和音」。聞いたことありますよね。
てことはCからBまでひとつおきに飛ばして鳴らせば、Cメジャーキーで使えるコードが一気に7つもゲットできるってわけですよ。しかもこれ、平行調のAマイナーキーでも同じコードが使えるオマケつき。なんてお得!早速作ってみましょう。
C E G(ドミソ)→C(メジャー)コード
D F A(レファラ)→Dm(マイナー)コード
E G B(ミソシ)→Em
F A C(ファラド)→F
G B D(ソシレ)→G
A C E(ラドミ)→Am
B D F(シレファ)→Bm
おおやりました7つゲット。CメジャーとAmキーで主に使うコードのグループを「Cの(またはAmの)ダイアトニックコード」と言います。
あとはテキトーに4回じゃんじゃかしたら次のコードに行き、4回ほど変えたら完成です。終わりがCコードなら、どれから始めて次をどれにしても構いません。
えマジすか。いやマジですよ。一応コード進行のお決まり流れってのはありますが、そんなの知ったら誰かの曲に似てる進行になりますよ。だから最初はぜひテキトーでデタラメな「マイコード進行」を完成させてください。それでも聴き苦しくならないために、わざわざキーだのスケールだので音を厳選したんですから。
えー自信ないの。仕方ないですね。ひとつだけお手本を出しましょうか。
C → G → Am → Em →
F → C → F → G → 戻る
はいこれが数百年で何千回もパクられた「カノン進行」という世界一有名なコード進行です。これをじゃかじゃかしてドレミをテキトーに鳴らせばもう「マイカノン」ですよ。パクりですけどね。パクりたくないならこの進行を避けて作ってください。そういうもんなのです。
んで2種類以上のコード進行を引っ付けて繰り返せば、もう立派に「曲」ですよ。この小学校も卒業間近ってやつです。まーそんな面倒なことしなくても、延々同じコード進行で一曲成立させてる脳筋?な曲も結構あります。
A → F#m → D E → A → 戻る
この曲はキーがAメジャーなのでダイアトニックコードがC/Amとは違っていますが、こんなシンプルな進行でイントロ→歌い出し→サビ→ソロ→サビ→フェードアウトまで全部こなしてます。そうです、これは名曲『スタンドバイミー』のコード進行です。いやー根性ありますね。ベースのパートが延々同じメロディ(リフレイン)なので、すごくヒマそうなのが唯一の問題点です。
あとこれ、弾きやすいようにCメジャーキーに移調してみましょうか。あらよっと。
C → Am → F G → C → 戻る
Fコードが鳴らないとかは音楽理論じゃないので知りません。各自がんばって。でもCメジャーキーでFコードを回避するズルの方法はこのブログの他のページにあるので、探してみてくださいね。
さてこうやって音楽理論が少しでもわかると、曲の分析や解釈ができるようになってさらに音楽が楽しめます。いま風に言えば「解像度が上がる」ってやつですね。とりあえずてんてーが言いたいのはここまでです。またなにか書きたくなったら来ますので、とりあえずはお疲れ様でした。