c++のクラスに設計で速度を重視した場合、次の事はどのように考えられますか?


メンバ変数を定義し、各関数でりようする。

メンバ変数を使わず引数で引き回す方法。

メンバ変数の便利さは考慮しません。

また、数千回呼び出されるクラス関数とします

引用 CHATGPT

速度重視のC++クラス設計において、「メンバ変数を使うか、それとも引数で引き回すか」という選択は、パフォーマンス、キャッシュ効率、インライン展開などの観点から考える必要があります。

以下、それぞれの方法について速度重視の観点から整理します。



1. メンバ変数を定義し、関数内で利用する
• 利点:
• 引数が減ることで関数呼び出しが軽くなる場合がある(特に引数が多いとレジスタを超えてスタックアクセスが発生する)。
• クラス内で共通の状態を保持できるため、無駄なコピーを避けられるケースがある。
• メンバ変数へのアクセスは、コンパイラが最適化しやすい(レジスタ保持・インライン展開によりほぼコストゼロにできることも)。
• 欠点:
• 関数が状態に依存して「副作用」を持つ設計になる。関数が再現性を持たなくなる(テスト・並列化困難)。
• スレッドセーフでなくなる可能性がある(mutableな共有状態の問題)。



2. メンバ変数を使わず、関数引数で状態を渡す(純関数型設計)
• 利点:
• 状態が関数内に閉じており、副作用がないので並列処理やテストに強い。
• キャッシュミスを抑えるよう設計できる(使う構造体や引数が小さい場合、レジスタに収まる)。
• 欠点:
• 引数の数が多いと、関数呼び出しコストが上がる(特に大きな構造体を頻繁にコピーすると遅くなる)。
• 関数間で同じ引数を何度も渡す場合、無駄なデータ転送が増える。



数千回呼び出される場合の観点

最適化される可能性がある状況:
• inline展開が可能な関数で、引数がレジスタに収まるような小さな構造体や値であれば、引数渡しでも極めて高速。
• 関数が小さく状態も1〜2個程度であれば、メンバ変数アクセスもオーバーヘッドなし。

パフォーマンスに影響する要素:
• 構造体のサイズが大きい(例:std::vector, std::array<…> など)場合、引数渡しの方が遅くなる可能性がある(コピーorムーブコスト)。
• キャッシュ局所性が悪くなるような引き回しをすると、逆に性能が落ちる。
• CPUの分岐予測やパイプライン効率の観点では、状態が明示されている方が有利な場合がある(命令の依存解決がしやすい)。



結論(速度優先なら)
• 状態(変数)が関数で共通して使われ、かつ変更が限定的な場合は、メンバ変数として保持した方が速い傾向があります。
• 関数が独立していて小さく、状態の共有が少ないなら引数渡しが良いです。
• **頻繁な呼び出し(数千回以上)**がある場合、コンパイラが最適化しやすい形(無駄なコピーなし、インライン可能)を意識してください。