どうもCLIVEです。
高気密高断熱の一条工務店ではそのまま建築しても快適な生活が送れると思いますが、
ここではネットで調べて発見した様々なブログやコメントから、ここを改善すればもっと快適になるのではないかと思い、ここにまとめようと思います。
私と同じく間取りを検討中の方に参考になれば幸いです。
今回は「土間の結露」についてです。
この問題に気付いたのは某有名ブロガー(ニッチの生みの親)に掲載されていた、土間のタイルが結露していたという話題からです。
実際の内容についてはそちらの記事を参照していただければと思いますので、ここでは要点のみ列挙したいと思います。
1.玄関土間の一部のタイルで結露(北海道では凍結)が見られる。
2.結露する原因は断熱をしていない深基礎のコンクリートが剥き出しのため。
3.この部分はどのエリアで建てたとしても断熱されない。
このことについて気にされる方と気にされない方がいるかと思います。気にされない方の考え方としては、以下が考えられるかな?と思っています。
1.玄関土間のタイルが一部結露しても実生活に影響はない。
2.結露する部分はタイル面およびコンクリートなので腐食もしない。
3.今までそれで施工してカビなどのクレームもないので気にし過ぎ。
確かに実生活にそこまで影響もなく、カビなどが発生しにくい建材なので問題なさそうなのですが、私としては以下の問題を懸念しています。
1.土間に荷物などを置くので、そこに結露が付着して腐食してしまう。
2.結露することで空気中の水分が奪われ乾燥してしまう。
3.深基礎が断熱されていないため土間からの熱損失が大きくなる。
4.土間の温度が下がるため、玄関の温度が上がらずコールドドラフトが発生する。
1については荷物を置いてしまうと結露した部分が見えなくなってしまうことや、荷物に水分がついてカビが発生する危険性が考えられます。そのため、対策としては深基礎が面する5cm程の高さに物を置かないようにする必要性が出てきます。
また、2、3、4は生活する上での空調に影響を与えてきます。2での乾燥はそこまで影響力はなさそうですが、明らかに結露による水分が奪われているので何とかしたいものです。
3、4では床暖房による家全体の温度を均一にしないと冷気が発生していまいQOLが低下してしまいます。現在、我が家の間取りでは玄関を広く取りたいために土間もそこそこ大きく設計されています。
この問題に対する解決策はいくつかあるのですが、その解決策と問題点を考えていきたいと思います。
1.土間に外断熱を施工する
土間にも家の壁と同様に断熱材を入れれば結露はしなくなります。ただし、外断熱ではオプション設定がそもそも存在せず、施工主の独断で何かしらの外断熱を施工すると内部腐食などの危険性があり、外観も変化するため見た目が悪くなる可能性もあります。私は建築に関しては素人なので無理な方法はできません。
2.土間に内断熱を施工する
先程の外断熱と同様に断熱材を内側の深基礎とタイルの間に入れる考えです。もちろんオプション設定もありませんので、施工するなら自己責任で大工さんにお願いすることになります。ある方のコメントでコンクリートとタイルの間に木材板を入れることで結露はしていないとありましたが、全ての施工主で可能かどうかは不明です。また、木材版もそこまでの厚みはありませんので、断熱材としてよりは結露を発生しにくくするための方法と認識した方が良さそうです。
3.土間の高さを上げる。
これは土間の結露する部分が下5cm程度であることから、土間を上げることでその高さを潰してしまうという考え方です。こちらに関しては営業の方に確認しましたが、最大の問題は土間を上げることはできるが、玄関の高さが設定で決まっているため変更することができないということでした。つまり、玄関のドアを開けると小さな段差が生じてしまうのです。土間の結露が防げても日々の生活で躓くような玄関では本末転倒になってしまいます。
4.結露部分に換気する。
ハニカムシェードでもそうなのですが、結露した部分に風の流れを与えることで結露が解消できると思われます。ただし、送る空気をどうするかなのですが、我が家ではリビングから空気を送る案については料理の匂いも玄関に送るのは却下されました。もともとLDKと玄関が近いので防げないと思いますが、こちらの問題は換気するための配管が一条工務店では難しそうだということです。別法としてエアコンによる玄関暖房もありますが、土間の結露対策として考えると・・・採用することはなさそうです。また、玄関にサーキュレーターを付ける案もあるのですが、24時間運転するのは音や電気代の問題もあります。
5.土間暖房を施工する。
これはオプションにあります。我が家は次世代省エネルギー基準では第Ⅳ地域に属してしますので土間暖房は標準では付いていません。もちろん結露する機会も少ないとは思いますが、2月では氷点下前後になることはあると思います。土間暖房を入れることで土間の温度がコンクリートを伝って温度を上げ、結露する可能性を低下させると考えられます。ただし、現在の間取りでは玄関暖房と土間暖房は同じゾーンになっているため、コールドドラフト対策に玄関温度を上げると、土間からの熱損失に対する電気代が上がるのが懸念されます。こちらに関してはフエッピー様よりコメントを頂きました。本来は自分で計算すべきなのですが、私は物理が本当に苦手なのでありがたいです。
私の計算だと玄関土間から逃げる熱は1W/K程度なので、室温22℃、外気平均気温5℃なら暖房代の増加は以下です。
金額的には高々知れてますのでこの部分の省エネに拘るかどうかは施主次第でしょう。
0.001kW×内外温度差17℃×24時間×30日×@24円=293円/月
このことより、玄関暖房と土間暖房を同じエリアにしてもそこまで電気代に跳ね返ってこないと思います。
6.断熱塗料を使用する。
1の外断熱に近いですが、こちらはアリや内部腐食などの心配がありません。熱伝導率も0.015W/mKといった塗料もあるそうです。ただし、土間部分の深基礎の外側の部分に塗って断熱したとして、その効果を実感できるかというと疑問に思います。深基礎は家の外周にありますし、塗料部分が断熱できたとしても熱伝導でやっぱり冷えてしまうのではないでしょうか。
以上、色々と考えていることを書いてはみましたが、我が家では温暖地でありながら土間暖房を採用することでこれらの問題をクリアしようと考えています。
最後に、玄関暖房の設定温度を上げることでコールドドラフトを解消できるとしていますが、これを可能にするためには玄関暖房とリビング床暖房のエリアを分ける必要があります。我が家では玄関を広く取っているためエリア分けが可能でしたが、玄関が狭い間取りではエリア分けができません。そのため、玄関の温度を上げるとリビングが暑いといった問題が発生してしまいます。確認したところエリア分けするためには3畳の広さが必要とのことでしたので参考にされてください。

