最近、よくメッセンジャーで相談を受けます。
そして、ときどきどなたかのウォールにもあります。
「ネットビジネスやりたいんですけど、どうすればいいですか?」
ボク自身は「ネットビジネス」という言葉には少々違和感があります。
だってこれって、普通に「商売」でしょ?
なにも、仰々しく「ネットビジネス」ですよぉって云わなくってもいいわけです。
で、先のウォールのコメントにはいろいろな応援の声に交じって
「そんな夢みたいなこと、できるわけがないからお止めなさい」
とか
「騙されるのがオチですよ」っとか
書いてる人もいらっしゃいます。
でもね、商売ってみんな「夢」から始まるんだって知ってますか?
ボクは夢も見られない人生なんて「生きるに値しない」と思ってます。
で、彼の方はたぶんネット商売はおろか、何の経験もない方だと思ってます。
そんな方のアドバイスなど訊くに値しません。
また「騙される」っていうのは、悪意の他人がいる限り、ネットであろうがリアルであろうが
変わりませんので。
少しボクのことをお話しましょうか。

ボクがネットで商売を始めたのは1997年からです。
ちょっとFacebookの投稿を見てほしいんですが
【ボクがせどりを始めたわけ~商売ってなんだろう~】 その一です。
https://www.facebook.com/ryuji.takimoto

その中で「行政書士試験に合格 大阪府行政書士会登録」ってのがありますが
その頃からインターネットを使った営業を始めたわけです。

当時はおそらく少なくとも大阪ではこういう形の業務の進め方をしていたのは
ボクだけだったんだと思います。(もちろん日本国中なら何人か有名な先生はいました)
そしてその中で「消費者トラブル」の相談を受けだしたということを書いていたはずです。
その相談のほとんどは「内職商法」または「資格商法」という案件でした。
つまり相談者のすべてが「騙された人」たちなんですよね。

で、さらに悪いことにほとんどの契約が「クーリングオグ期間経過後」つまり
特定商取引法上の20日以上、中には3年前とか5年前という事案がほとんどでした。
また、多重契約のケースがほとんど、つまり違う業者から2つ3つ、場合によっては
8つの契約を結んでクレジットの支払継続中......
悩みましたねぇ、こんな契約解除できるんだろうかって。
普通、書類を作るだけの行政書士ならココで諦める。
でも、ボクはなぜか諦めなかった。
当時「消費者契約法」という法律ができたばかりで、条文では契約を結んだ経緯の中で
一定の瑕疵がある場合は「取り消しできる」という既定がありました。
それを使ったんです。

また契約には法定要件の整った書類を交付してから「クーリングオフ期間」は進行することに
なっていたので、そこを突いて1年後であろうが3年後であろうが正面切って
クーリングオフを主張していきました。

振り返ってみれば、行政書士であった10年ほどの間に500人近く、たぶん1000件以上の
悪質契約のほとんどを解除し、クレジット契約と取り消し時には数十万円の返金を勝ち取ってきました。
そう「怪しい」はずのネット商売でこれだけの人たちを助けることができたんですよね。
どうですか?
これでもネットビジネスが怪しいとか「夢」だとかいいますか?
ネットであろうが、リアルであろうが商売の相手はあくまでも「人」です。
そこで誠実にその「人」と向き合えれば、そこには商売が成立します。
要は心のスタンスと取組かただと思います。


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っという風に、ある意味それぞれのステージに合わせて44個の場面で比較してあります。
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年収100万円の人は「歯を食いしばって稼ぐ」
年収1億円の人は「笑いながら稼ぐ」
そして
年収100万円の人は「お金をかけないで学ぼうとする」
年収1000万円の人は「お金をかけて学ぼうとする」
年収1億円の人は「大金を払って成功者に会いにいく」
この例でいくと1年前のボクは「年収100万円の人」そのもので
いまは「年収1000万円」と「年収1億円の人」の間なんですよねぇ。
というのも、この本のNO41
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年収100万円の人は「決断しないで迷うことを楽しんでいる」
年収1億円の人は「その場で5秒以内に決断する」
これっていまは1億円思考になっています。
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そして「これはどうしてもって」感じたら大阪から東京まで飛んでいくようになれましたから。
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小平さんはホントに親しくしていただいて、先日のFacebookセミナーでもとても貴重な
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そういう方が来るくらいなら、ホントに必要な人のために席を空けてほしいからです。
口が悪くてごめんなさいね。
ボクの口は真実を語る口なので (^_^;)
前回の東京でのセミナーでは北は福島、南は長崎から受講生がやってきました。
やっぱり意識の高い人はちょっと違うなぁっと感じた今日この頃です (^_^;)

「ダイヤモンドオンライン」に掲載された山口揚平 [ブルーマリーンパートナーズ 代表取締役] さんのコラムです。

「好き」で稼ぐために重要なことです。

「人生は公平ではない。若者よ、早くそれに慣れよ」――かつてビル・ゲイツが言ったように、日本社会の「平等性」や「平均性」は経済衰退に伴って失われていくだろう。そんななか個人の才能を土台として、社会にどのような価値を提供できるだろう。そういうと、「好き」なことでは「食えない」と諦める人がいるが、そんなことはない。カギは、「好き」を極めるのでなく、「好きを継続させる土台(システム)」をつくることにある。

 本論に入る前に日本の未来について一言。

 どうあがいても今後、日本が衰退することは間違いない。

 だが、それは日本全体が“均等”に衰退することを意味しない。全体はゆるやかに低迷しつづける一方で、とがった個人や一部の地域・組織(企業)が突出する。

 つまり、これからの日本は、“まだら”模様となり、“凸凹”が目立つ世界になるはずだ。

 具体的に言おう。

 現在でも傾向はあるが、今後は、才能あふれ、個性的で、外見も優れた日本人がさらに輩出され、彼らには世界的にスポットライトが当たる。かつてはイチロー、宇多田ヒカル、今なら石川遼や浅田真央に相当するグローバル人材が、急速にしかも多数輩出されるだろう。

 多くの日本人は彼らを応援するかもしれないが、切ないことに、彼ら自身は、自分たちを日本人(同類)だと思わない。彼らは日本国民全体の0.01%を占める『地球人』である。残りの日本人のうち、80%は、各地域ローカルで生活をする『地域人』、20%は、東京~上海~シンガポールを行き来する『アジア人』のサラリーマンとなる。
<strong>学校を出た後の世界は
平等ではない。早く慣れよ</strong>

 日本において“平均”は意味をなさなくなり、“平等”は消滅する。

「平等」に固執する人々は、もっとも大きな精神的苦痛を味わうことになるだろう。

 これからはどんなにゆとり教育・平等教育を受けてきたとしても、学校を出た後は「世界は平等ではない」という前提で生きるべきだ。本当はすでに、目には見えない階層ができている。

 もし気づいていないなら自分で気づくべきだし、大人たちもいい加減にそれを肯定すべきだ。ビル・ゲイツも言うように、「人生は公平ではない。若者よ、はやくそれに慣れよ」なのだ。

 そのような前提をおいた時に、大事なことは何か?

 これまで何度も書いてきたが、「信用の紐帯」と、個々の才能を土台とした「貢献の精神」で社会に貢献していくこと、である。

 貢献の精神をもとにした社会への価値提供は、目には見えない個人の信用をつくり、それはやがて貨幣(カネ)という具体的な姿に変わる。またそれ以上に、「才能」を土台とした「貢献」は、人生の意味を「“生存”から“創造”へ」と根本的に変える。

 では、社会への価値提供をどうすれば個人としてできるのか?

 誰しも自分の好きなことをして食べていきたい。しかし、多くはそれを夢物語だと諦めてしまう。

 たとえば、アーティストでは食えない。だからサラリーマンになろう、という風に。

 あるいは、自分はその分野では一流になれない、だから就職しようという言い訳のもとに。

 だがそれは根本的に間違っている。

 <strong>「好き」で「食う」は実現できる。</strong>

<strong>「好き」で食うためには
「好き」を継続させるシステムづくりを
</strong>
「好き」で「食う」を実現する基本姿勢は、単純である。

 「食う」の土台に意識を集中することだ。「好き」を極めることではない。好きなら勝手にやるだろう。

 そうではなく、「好き」を継続させる「システム」の構築に意識を向け続けることだ。成功している事業は、それが企業のものであろうと、個人のものであろうと、「土台」に注力している。

 たとえば最近の事例で、AKB48の成功要因を考えてみよう。以下のように、さまざまな点が挙げられている。

・総選挙によるメンバーの新陳代謝

・“会える”アイドルとしての共感型消費の促進

・ CDというわかりやすい物質メディアの売買を土台とした収益構造の成功

 それぞれ一理あるが、決して個々の「AKB48メンバー」のバリューではない。メンバーがいなければもちろんAKB48は成り立たないが、にも関わらず、メンバーは小さな要素に過ぎない。成功を支えているのは、先に述べたような土台(仕組み)にある。だから仕組みを創ったプロデューサーの秋元康氏に注目が集まる。

 日本生命の出口治明氏とハーバードビジネススクール帰りの岩瀬大輔氏が立ち上げたベンチャー企業、ライフネット生命は、インターネット販売によって営業コストを極限まで引き下げて顧客の保険料に還元するモデルを創った。一旦、保険の“しくみ”を創ってしまえば、後はやることは少ない。

 二人がその後やるべきは、“露出”である。講演と執筆によっていかに効率的にライフネットを知ってもらうかが、主な業務となる。保険という収益土台を創ってから、その土台の上でいかに“目立つか?”が鍵になっているわけだ。単なる執筆業や講演業と比べると、保険事業というのは圧倒的に強い土台である。

<strong>ハーバードはじめ名門教育機関は
「教育」で儲けていない</strong>

 もう少し大きな例も挙げよう。

 岩瀬氏の出たそのハーバードビジネススクールも、本業である教育事業では儲けていない。むしろ赤字に近い。

では何が土台となっているのか?

 ひとつは寄付である(図1)。HBS(ハーバード・ビジネススクール)の敷地の中にある建物のほとんどは、成功した卒業生の寄付金によって建てられている。同校の売上高は4.7億ドル(約380億円)、費用は4.2億ドル(約330億円)とほぼトントンでだが、寄付金は23億ドル(約1840億円)と売上高の約5倍にのぼる。

 それから年金運用。同大学は収益の実に40%が投資活動によって賄われている。

 運用額は2010年度で276億ドル、日本円にして約2.2兆円(1ドル=80円で計算)と巨額だ。彼らが運用するハーバードのファンドのリターンは、2010年度は11.0%のリターン、過去20年間の年平均リターンは11.9%と主要なベンチマークを上回っている(図2)。

 投資案件も常に一歩先を行く。かつて通常の投資家がBRICsに熱を上げている時に、すでにアフリカに投資をしていた。こういった先進的な投資の収益が大きく寄与しているのである。

 では教育事業でまったく利益を上げていないのか、というとそういうわけでもない。エグゼクティブ(企業幹部)向けの研修は、2週間~1ヵ月で600万円という高額なものだが、ハーバードの名声に引かれて、多くの企業が幹部を送り込んでいる。ここはドル箱である。

 つまりハーバードは、学部や大学院の学費で利益を上げているわけではない。正しくは「教育も行っている投資運用会社」といえる。

 イギリスの名門オックスフォード大学も、その土台は教育事業にない。


<strong>寄付と運用で儲けるハーバードに対し
不動産で儲けるオックスフォード</strong>

 こちらも世界有数の教育機関だが、学生はいたって少ない。とても授業料で利益を出すことはできない。ではどうやって利益を出しているのか?

 実はオックスフォードはとても古い大学で11世紀に設立されている。当時、何もなかったオックスフォードの都市全体の大地主が、このオックスフォード大学なのである。

 カラクリはこうだ。大学が優秀な人材を集め、教育し輩出する。そうすると街全体の価値があがり人が集まってくる。大学は地主として不動産収益を上げる、という仕組みなのである。

 オックスフォード大学は2010年度で19億ポンドの総資産を有し、そのうちの約半数は不動産である。今や、オックスフォード市はロンドン市と並んで、有数の高級不動産を有する地区であり、同大学の影響力の源泉になっていると言える。

 オックスフォードの都市の地下には延々とつづく巨大な地下図書館が存在する。同大学はイギリスで2番目の規模を誇り、110万点の蔵書を抱えるボドリアン図書館を所有している。この図書館はオックスフォード市内を中心に40近い拠点を持っている。また一部の拠点間は地下道で接続されているなど、同大学の不動産は大きな役割を果たしている(図3)。

 そんなことができるのも、大学が都市一帯の不動産を所有しているからである。ポイントはハーバードと同様、教育事業単体で利益を上げているのではないことだ。不動産で利益を上げているのである。

 実は教育事業そのもの(授業料など)で利益を上げている組織は、世の中にきわめて少ない。なぜなら教育とは、それが本質的に役に立つものであるほど成果が上がるまでに時間がかかるので、教育を提供した時点で価値が感じられるものではない。したがって教育を提供する機関には、お金が落ちにくい。よい教育機関(長く続く知識を提供する)ほど、儲けることが難しいのが実際である。

 ハーバードやオックスフォードが名門であるのは、継続し歴史を積み重ねることのできる“土台”を持っていたからだ。

<strong>「好き」を極める前に「土台」をつくる
成功のカギは意外性や小さな工夫?!
</strong>
 意外なところに土台はある。

 たとえば、ディズニーリゾート(運営会社:オリエンタルランド)の土台は、実は「ワールドバザール」にある。

 もちろん、アトラクションなどのコンテンツがバリューの中心であろう。だが収益構造を見ると、テーマパーク事業全体の売上高に占める入園料関連の割合は45%と、半分に満たない。物販で35%、飲食で19%の合計54%で、これらが占める割合の方が寧ろ大きい。

日々是好日 NEWSな毎日ameba


 このように、本体でなく付加的なものの販売で儲けるモデルは「お土産型ビジネス」という。格安旅行会社最大手HISが企画するツアーも、あれだけ安く提供できるのは、ツアーの最中に落としてもらうお土産のキックバックで収益を稼いでいるからだ。

 毛色の違うところでは、コピーライターの糸井重里氏が運営する「ほぼ日」というサイト(会社)がある。この会社、どうしてそんなに多くの人を雇うことができるのか? 答えは収益構造にある。

 毎日のサイト運営での利益は多くを期待できない。儲けは「ほぼ日手帳」という手帳の販売にある。ファンは「ほぼ日」のコンテンツやコンセプトが詰まった手帳を毎年買うので、安定的な収益基盤を確立できているのである。

 いくつかの例を出した。繰り返しになるが、「好き」を極める前に、「土台」に注意を払うべき、という点を強調しておきたい。

 例えば、あなたが大道芸人なら、路上にSUICAやEdyで決済できる端末を持ち込んで芸をしたらどうだろう? 小銭を出すより簡単でスマートに、観客からお金を集めることができるかもしれない。

 あるいは、アマチュアカメラマンは、写真を無料でどんどん撮ってあげて、それをアップロードしたURL付きのカード(名刺のようなもの)を、被写体の人に渡して、その被写体の人が写真をダウンロードするときに課金(クレジット:1枚50~100円)するようにしたら、より収益を稼げるかもしれない。

 小さな工夫から、大きくて継続的な収益が生まれる例だ。

<strong>誰しも試行錯誤の末に
ようやく土台を構築できる</strong>

 ここまで読んできて、自分には「ハードルが高い」と感じる人も多いかもしれない。

 しかし、強い事業基盤を確立した企業であっても、当初から戦略的にその基盤を採用できた企業は少ない。多くは、試行錯誤の結果として、強固な土台(プロフィットエンジン)を構築するに至っている。

 先に挙げた「ほぼ日」の手帳にしても、糸井氏は意図してあの事業モデルをつくり上げたわけではない。事業の継続を目指していた結果、たどりついたモデルなのである。

 本当に「好き」で「食う」を目指すなら、まずは様々な「プロフィットエンジン」事例を見つけ、自分の“やりたいこと”に当てはめることから始めてみたらどうだろう? そうした作業を通じて、より早く答え(継続的な事業基盤の確立)に到達することができるだろう。

産経新聞に載っていたちょっといい話をご紹介しますね。

大阪市生野区でウエットスーツ素材、複合特殊ゴム製品などを手がける「山本化学工業」の山本富造社長の話です。

日々是好日 NEWSな毎日ameba

山本さんは以前、医療用のX線遮蔽エプロンの製造を手がけたことがあった。さらに、1980年代に「中性子爆弾」の脅威が叫ばれていたころ、欧州で持ち上がった遮蔽シェルター開発計画にかかわったこともあった。

 その経験から、山本さんは福島第1原発事故を伝えるテレビを見てすぐにわかった。
 現場に突入する東京電力の作業員や自衛隊、警察、消防の隊員が着用している白い防護服は「放射性物質の付着を防ぐ」ことはできても、「放射線を遮蔽する」ことはできないのだ、と。

 そこで、山本さんは決心する。放射線を遮蔽する素材を作ろうと。4月のことだった。

 調べてみると、放射線を遮蔽する防護服は、あるにはあった。だが、遮蔽性能が低い上に、「硬くて重い」。着用すると肩が回らなかったり、歩けなかったりする。これでは「服」ではない…。

 山本さんが開発したのは、特殊な合成ゴムに重金属を練り込んだ素材。5月にテストを開始し、約2カ月でとりあえず製品化にこぎ着けた。

 だが、別の問題もあった。どうやって売り込むか、いや、使ってもらうか、ということだった。

 売り込み先は当然、東電ほか原発事故関連の企業、団体だ。しかし、東電の担当者と「東京でお会いしているときは、あんまりウエルカムというかんじではありませんでしたね」と、山本さんは率直に振り返る。わからないでもない。鉄の結束で知られた「原子力村」からみれば、山本さんは所詮よそ者のひとりにすぎない。

 ところが、現場に行くと空気が違った。「すぐよこせ」というわけだ。なにしろ、手持ちの放射線遮蔽服は着用すると立ったまま手足が動かないような代物。放射線に立ち向かう現場では、旧来の縄張り意識など消し飛んでいた。

 山本化学工業は、現時点では数十着の遮蔽服を納めただけだが、一方で性能はどんどん向上して、放射線を75%カットできるまでになっているという。山本さんの製品は、長く続く事故対策において重要な役割を果たすことになるかもしれない。

 原発事故で「原子力村」の権威はあとかたもなく消え去ったが、日本の町工場の技術力は健在なのだというお話でした。


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みなさんはこの事件のことはもうご存じだと思います。

【ライブハウス放火未遂】島野悟志容疑者 事件直前に携行缶をホームセンターで購入


そして以下の記事でちょっと詳しく事件の概要が書かれています。





以前にも秋葉原で無差別に人を襲う鬼畜が出たり、ときおりこういう狂ったモンスターが暴れまわります。
こういう事件を見るといつも「ロンブローゾの生来的犯罪人説」を思い出していまいます。
チェーザレ・ロンブローゾはイタリアの精神科医で犯罪人類学の創始者。
彼はその著書の中で犯罪に及ぼす遺伝的要素の影響を指摘、犯罪者の身体的特徴として「大きな眼窩」「高い頬骨」など18項目を、また精神的特徴として「痛覚の鈍麻」「(犯罪人特有の心理の表象としての)刺青」「強い自己顕示欲」などを列挙しました。

この学説はかなり批判のあるところでもあり、私も支持はしにくいにですが、今回の島野悟志容疑者なんかを見ていると、家庭環境がどうあれ本質的な犯罪者はどうやらいるらしいという実感を持たずにはいられません。

犯罪者には刑法により「罰」が科されるわけですが、この「刑罰」の考え方には二通りあるのは一般的にはあまり知られていません。



これは19世紀末のドイツを中心に刑法思想を巡る論争から生まれたもので刑法学における「古典学派(旧派)と近代学派」と呼ばれるものです。

古典学派(旧派)の概要 は
人間は自由意志を持つ理性的存在であるとみて
個々の犯罪行為はその自由意志の外部的実現手段であるとし
・罰せられるのは、その現実的な行為に対するものである(行為主義)。
・犯罪の観念はその行為的側面と結果を重視して理解する(客観主義)。
・刑法上の責任は、自由意志によって反道義的行為を行ったことへの道義的非難である(意思責任・道義的責任)。
・刑罰によって、一般社会の人を戒めて犯罪予防が可能となる(一般予防論)(前期旧派)。

・犯罪により得られる利益よりも、刑罰により失うものが大きければ、合理的な判断により人は罪を犯さなくなる。

・刑罰は道義的責任ある行為に対する応報として犯罪者に課せられる害悪である(応報刑論)(後期旧派)。
・刑罰によって、国家的な法秩序の維持が可能となる(法秩序維持論)。
・危険性を前提とした保安処分は刑罰とは性質は異なる(二元論)。
などとしています。

一方、近代学派(新派)は
人間の自由意志を否定して、犯罪を行為者の素質(生まれ持った遺伝子や性格)と(環境)から生じる必然的な現象とした上で
犯罪行為は犯罪者の反社会的性格の徴表として
・問題となるのは、行為そのものではなく行為者自身である(行為者主義)。
・犯罪の観念は行為者の反社会的性格・動機などの主観的側面より理解する(主観主義)。
・刑法上の責任は、反社会的な危険性を持つ者が、社会が自己防衛するために一定の措置を感受
    すべき立場にいると考える(社会的責任論)。
・刑は応報・報復ではなく、行為者の反社会的な性格を改善するための措置である(改善刑論・
   教育刑論)。
・刑は、行為者の再犯予防を目的とする(特別予防論)。
・刑によって、社会を犯罪から防衛することが可能となる(社会防衛論)。
・危険性を前提とした保安処分は刑罰とは性質を同一とし、相互に代替手段とすることが可能で
   ある(一元論)。


近代学派の基礎にあるのは、人間という存在において、犯罪は行為者の素質(遺伝子)や生育環境によるところが大きいとする認識である。

ときどき暴れまわる、これらモンスターたちを見ていると、遺伝とはいわないまでも何らかの犯罪者としての素質をもったまま成長していったのではないかと考えてしまいます。

古典学派は「犯罪者に余分な刑罰を科すべきではない」と罪刑法定主義を主張して、主に犯罪者の人権を擁護しようとします。
これはある意味無理もない話で、抑圧的な国の方針で誰でも犯罪者にされてしまう可能性だってありますから。

しかし一方、被害者になった人たち、そしてこれから被害者になるかもしれない大多数の人たちの
人権はどうやって守るのか?

「刑罰によって」と古典派は答えるでしょう。
では新派は?

おそらく「保安処分 によって」と答えるんだと思います。
引用はしてあるんで興味のある人はページへ飛んで読んでみてください。

「保安処分(ほあんしょぶん)とは、「犯罪者もしくはそのような行為を行う危険性がある者」を対象に、刑罰とは別に処分を補充したり、犯罪原因を取り除く治療・改善を内容とした処分を与える事である。」

この考え方は一部、現行法にも取り入れられています。
それが「少年院」を始めとする少年矯正施設です。

そしてライブハウスでガソリンをまいた島野悟志には、この矯正は効を奏しなかった。
効を奏しないまま、世の中に出してしまったのが、法の限界です。

国はいつまで、こういう矯正できていないモンスターを世に放つのだろうか?

今一度、社会防衛の視点から古典派と近代派の論争は起きないものだろうか?