22年前 好きで好きでたまらず、結婚まで考えていた人に突然フラれ、
奈落の底に突き落とされ 前後一ヶ月間の記憶が無くなった過去。
自身を取り巻く環境が変わり、３人の子宝に恵まれ 曲がりなりにも
そこそこ幸せな家庭を築いてきたつもりでした。
そう 別れた恋人と再会するまでは。
ひょんなコトから 実家に逃げ帰ってきているコトを知り、ダメだと分かっていながらも
どうしても会って当時の真相を聞きたくて 携帯のダイヤルに迷わず手を掛けてしまったのが始まりでした。
お互いに会うコトとなり どうして突然の別れを切り出されたのか本人の口から聞いた時、
今でこそ冷静に聞くコトが出来る内容でした。
結局 末っ子長女として生を受けた彼女は、母親から溺愛されてたが故に
母親の言うコトは絶対の操り人形だったと。
スグに結婚させたかった母親は、娘を操り別れさせ 自分の知人を通じて
事業を成功させている家の嫁に出したとのコト。
だけど 話していくうちに お互い好きなままだったコトに気付き、肌を合わせるまで
そう時間はかかりませんでした。
もう 後には引けない…
己の過ちは重々承知の上
禁断の果実に手を出してしまった私に帰る道は無い
結末は知っているのに…
進も地獄 退くも地獄
結末は神のみぞ知る