Max
「ねえKlein、MISIAの Every th……、Every Singleって、どういう意味なんだ?」

Klein
「モノマネ番組で必ず選曲される歌だな。まず歴史的由来から話そう。

every は中世英語で ‘全てのもの’ という意味。
single は古フランス語の ‘sengle’、単体の、独立した、って意味から来ている。
組み合わせると every single = ひとつひとつ全部 という強調表現になるんだ。」

Max
「なるほど!じゃあ every single pizza って言ったら…1個1個のピザピザまで意識して全部食べたみたいな感じで
“ピザ全部食っちまったピザピザピザピザピザ”みたいな?」

Klein 
「まあ、イメージとしてはそれでOK。ついでにeveryoneも教えてやる。
every(全ての) から始まる点で共通しているからな。

everyone は ‘one = 人’ だから、人にしか使えない。
everything は ‘thing = 物・こと’ だから、モノや出来事、気持ちなんか全部に使えるんだ。」

Max:
「クスクス…。なんか忘れてなーいニヤリはてなマーク

Klein 
「…な、なんだよ。ちゃんと説明しただろ凝視はてなマーク

Max 
「いや、だって MISIA の歌は ‘Everything’ じゃん!
歌詞からすると ‘大切なものすべて’ や ‘自分の全てを捧げたいもの’ って意味で使われてるんじゃない?
タイトルが “Every Single” だったら:「ひとつひとつの大切なもの全部」って感じだろ?
モノや感情、想いも全部含めてるから everything が正しいハズだ。
彼女の歌、ジーンと来るよな?なウインク

Klein 
「お、お前に合わせて説明しただけだよ!!!!
(こいつの曖昧な発音のせいで聞き間違えた!)

 

  👉ポイントまとめ

 

every single = ひとつひとつ、全部(強調)

由来:every(中世英語=全ての)+ single(古フランス語 sengle=単体の)

everyone = 全員(人看板持ちだけに使う)
由来:every(全ての)+ one(一人)、中世英語から使われてきた

everything = すべてのもの(歌詞での指すものに応じて)

 

  🔊発音

 

1. every single
every → エヴリィ
 音は /ˈev.ri/
 「ヴ」は下唇を軽く噛んで「v」を出す。

single → シングゥル
 音は /ˈsɪŋ.ɡəl/
最初の s → 「スィ」ではなく普通の「シ」の音
「ng」は鼻に抜ける音。最後の -gle は「グル」じゃなくて「グゥル」と軽め。

👉 全体で /ˈev.ri ˈsɪŋ.ɡəl/
日本語っぽく書くと「エヴリィ・シングゥル」。

every single の「single」は「sing + ul」と分けて意識すると発音しやすい。

2. everyone
every →上記と同じ
one → ワン (/wʌn/)

👉 全体で /ˈev.ri.wʌn/
日本語っぽく書くと「エヴリィワン」。
everyone の「ワン」は数字の「one」と同じ発音。

3.everything
every →上記と同じ
thing → /θɪŋ/ → 「シング」
最初の th → /θ/

舌先を上の前歯と下の歯の間に軽く置いて息を出す音。
「スィ」ではなく、英語特有の θ(シっぽい息の音)

i → /ɪ/ は短く「イ」
ng → 鼻に抜ける音(ng の音
正しいイメージは θィング → 舌先で息を軽く出す「th + イ + ng」の音

 

  言ってみようカラオケ
 I like every single song→どの曲も全部好き
Everyone is happy→みんな幸せ
Everything is okay→全て上手くいっている

Maxはコンビニでアイスを買いました。

店員
「Have a nice day(良い一日を)」

Max
「Thanks! You too.(ありがとう、あなたもね)」

Klein
「なあ、 Have a nice day の “a”、何で付いてるか知ってるか?」

Max
「day(1日)は数えられるよな。だから付いてるんじゃないか?」

Klein
「ああ。そうだ。ポイントはもう一つある。“a” を付けることで “1日というまとまり” を強調してるんだよ。
つまり Have a nice day は “良い1日を丸ごと過ごしてね” っていう意味になるんだ。
もし “a” がなかったら、英語的には不自然になっちゃう。

だからもうこれはHave a nice day というフレーズとして覚えるのが良いな。」

Max
「じゃあ、“Have nice days” はどうなんだ?」

Klein

「days を「日々」「何日も」と言うなら複数だから  a  は不要で s を付けるんだ。
『良い日々を』って意味だよ。つまり“これから続くいくつもの日”をまとめて良く過ごしてねってこと。
ただし、今みたいに普通にレジで別れ際に言うのは “Have a nice day” だけ。
“Have nice days” は休暇とか長い期間のときにしかあんまり使わないんだ。」

Klein
「そしてここでの have は「経験する」「楽しむ」という意味で使われている。
動詞の原形(have)が前に来てるから「〜しなさい」という命令文の形をしている。
だから Have a happy day は文字通り「楽しい1日を過ごしてね」というニュアンスになるんだ。」

Max
「“nice” をほかの形容詞に変えてもOKなの?」

Klein

「ああ、変えてみよう。」

 

Have a fun day(楽しい1日を)

Have a great day(素敵な1日を)

Have a happy day(ハッピーな1日を)

Max

「ああ、OKなんだニヤリ
やべ、話してたらアイス溶けたガーン

Klein
「うわー、勿体ない…マ、マックスびっくり

棒を見ろ、アタリって書いてないか?」

Max
「Had an awesome day today, boss!爆  笑
(最高の一日だったぜ、店長!)」

Klein
「めっちゃ英語喋れてんじゃん。。。凝視

 

  👉ポイントまとめ

 

a=不特定の「1日」を指す。

 

have=持つだけじゃなく「経験する」「楽しむ」の意味で使われる。

応用例 nice を happy / fun / great などに置き換え可能。

  言ってみようカラオケ

have lunch → お昼ご飯をとる

have a dream → 夢を見る

have fun → 楽しむ