平成最後の年末も、無事BUCK-TICKでライブ納めをすることが出来ました。
個人的には、今年一番のライブだった。

…では、毎回恒例、内容の薄い不確かな記憶を必死に手繰り寄せてレポートのようなものと魔王様の感想を書いていこうと思います←


今年は2階席の南東側。
ステージ全体がよく見えるし、去年全く見えなくて泣いたスクリーンもばっちり見える位置(笑)ステージは、前に幕が貼られた状態だったので、何か映像流すんだろうなーとワクワクしながら待っていると、開演時間10分押し程度で開演!
(いつもながらあんまりおさないの、凄いなと思う)

幕には案の定映像が流されたんだけど、これがまぁカッコいい。
今回のツアーではおなじみとなったSEのノスタルジア(アレンジver.)が流れる中、スクリーンに浮かび上がる歌詞。これ、まじカッコいい。


そしてステージ上に……メンバーが揃ったのが見えた瞬間のあの会場の雰囲気は、たぶん一生忘れないと思う。
フロントにあっちゃんがいる。
それだけで正直もう胸がいっぱいになる中、GUSTAVEのイントロが流れる。

そりゃもうみんな、猫になりますよ!
Cat Catしますよ!!
だって!
あっちゃんが!
いつものように歌ってるんだもん!!



しかしだ。



軍帽、着物、ブラウス、ホットパンツ、ニーハイ、ブーツ。


貴方、病み上がりでそれは大丈夫なのですか…?

いや、個人的には物凄く大好物だし最高だし目の保養というかありがとうございますなんだけど………いかんせん病み上がりなのですよ?冷えない?大丈夫?ちょっと心配になっちゃったよ…




それはさておき、スクリーンに映し出されるあっちゃんの姿は、若干やつれた感じがあるものの、その美しさは相変わらず。

そして「ご心配をおかけしました」という言葉。

この日のあっちゃんは、ところどころでこういったお礼や感謝を述べていたなぁ…。

それは言葉だけじゃなくて歌声にも現れていて。
いつも以上に力強く、艶のある歌声。
聴く者全ての心に届くような歌声。
何より、あっちゃん自身が歌えるという事を心から喜んでいるような歌声だった。


前半だと、「Ophelia」は特に凄かったなぁ…。
踊るあっちゃんがとても儚くて、歌声が本当に美しくて。
普段からグッとくることはあったけど、今回は気付いたら泣いてて。
歌声がどんどんどんどん、心に染みてきて、つらいとか悲しいとかじゃなく、聴いてたら自然と涙が出た感じ。

…で、本当に凄かったのはここから。
いつものように続いて始まった「サロメ」がまぁ凄い。
毎回この2曲は対極にいる女性をあっちゃんが演じ分けるけど、今回のサロメはね……艶のある中に見え隠れするファム・ファタール(運命の人)への愛と、その純粋な愛故の狂気が見事に表現されてた。あっちゃんの手に銀の皿が見えたよね…


「IGNITER」を挟んだ後、「月蝕」「BABEL」では安定の魔王様になったかと思えば、「Moon〜」で美しく高貴な人に、「Cuba Libre」で踊り子にと、曲ごとにガラリと雰囲気を変えるその姿はまさしく魔性の櫻井敦司←

そして「BOY」ね!
始まる前からまぁエロいのなんの!!

「いっぱいもらったけど……欲張りだからもっと欲しい…」とか言い出して、軽く昇天しかけたわ…😇😇😇

あと、コンサート出来なかったのは誰のせいだって言ったあとに「…お酒?ハハハッ!!もっと欲しい!!」って言ってたなぁ(笑)
真面目に言うと、ちゃんと治ってから飲んでくださいね…😅

そんなBOYのエロさが最早半端ないというかとんでもないというか…今までの中でも一二を争うエロさでしたよ、えぇ。
エロスの供給過多で死ぬとこだったわ…😇


メメモリで本編が終わり、1回目のアンコへ。
「ゲルニカの夜」はまた新しい砂絵になってたね。
私の位置からは上の照明の加減であんまり見えなかったんだけど、部分的に見える場面もあって、そこから判断すると個人的には今回の砂絵が一番精神的にきつい描写かなと。


そして、「胎内回帰」。

武道館前、最後にBUCK-TICKを見たのは12月9日の、あっちゃんが入院する直前の公演。
前日のFT限定ライブの時から声の調子悪そうだなと思ってはいたんだけど、あの日の公演で歌われたこの曲は、本当に辛そうな歌声だった。

その光景が、終始辛そうに歌うあっちゃんの姿がずっと残っていて。


武道館でこの曲を聴いた時、本当に嬉しかった。良かったと思った。

だから、2回目のアンコ、「鼓動」の前のMCで

「病室で、みんなの………」

って声を詰まらせて泣いたあっちゃんを見た瞬間、もう無理だった。ひたすら泣いた。

「心を込めて歌います」と言い、涙目で鼓動の歌詞の一言一言を、噛みしめるように、語りかけるように歌ってくれるその姿に、「愛されているなら 生きていたいと願う」と歌うその姿に、涙が止まらなかった。

貴方がステージに戻ってきてくれた。
それだけで私達は充分なんだよ。



「鼓動」が終わり、あっちゃんが袖に去って行き、いよいよ公演も終わりかと思われたその時。

あれ?
今井さん、ギター持ち替えたね⁇


今井さんが弾き始めると、あっちゃんが戻ってきた!

なんと、もう1曲披露!
「夢見る宇宙」!

おさまりかけてた涙が再び出てきたわ…

スクリーンに映し出されるユータがほんと、楽しそうに弾いていて。

アニイも時折笑顔を見せながら叩いてて。

今井さんとヒデさんも、楽しそうで。

あっちゃんも笑顔で。


「一瞬も永遠も 狂おしい」

まさにそんな時間だった。
夢みたいな時間だった。


大好きな人達と同じ時間を楽しみながら過ごせる事。
それは当たり前のようでいて、当たり前ではない事。
みんなで過ごした"今"という瞬間は、もう二度と戻ってこないし、戻れないのだ。

だからこそ、その瞬間瞬間を大切にしていかなければならないし、そんな瞬間を与えてくれる存在に感謝して、私達は生きていく。
(MORRIEさんが常々話していた内容が、今回ほんのちょっとだけ分かったかもしれない)


後程ステージ袖が見えた人達の話を聞いていると、あっちゃんはスタッフさんに手を貸してもらいながらはけていたらしい。

…当然だろう。
2週間ちょっとしか休んでいない上、こんなに魂の込もったステージを見せてくれたのだ。
疲れない訳がないし、そもそも完全復活はしていないのだろうから…。

ありがとう、あっちゃん。
ゆっくり休んで、また来年元気な姿を見せてください。



来年はまた新しい挑戦をする彼ら。
ロクス・ソルスの獣たち、楽しみ!!