ここ数年、春があまり好きではありません。
春に大好きな人たちと別れるから。



今日、祖父が亡くなりました。

寝てるように安らかな顔だったから、正直しばらく亡くなったのだという感覚がなくて。
痩せて少し小さくなった体を見ながら、昔はもっと大きいと思ってたなぁ。それだけ私が成長したってことなのかな…とかぼんやり考えたり。

ここ最近は仕事でほとんど一緒にいる時間がなくて、会話を交わすのも朝と仕事に出掛ける時くらいだった。
最後に交わした会話がどんなものだったのかも思い出せない事に気が付いて、酷く悲しくなった。


小さい頃はよく一緒に出掛けた。特に祖母が生きていた頃は、3人で出掛けるのが楽しみだった。
両親が共働きだったから、祖父母がいつも面倒を見てくれていた。
だから私は典型的なおばあちゃん・おじいちゃん子だ。

祖父は職人堅気で頑固な人だった。大人になってからはそれで苛々したりムカついたりした事もあった。

でも祖母が亡くなった後、私が唯一愚痴をこぼす相手は祖父だった。

今思えば、祖父は不器用ながらも精一杯私の事を可愛がってくれていたのだろう。


可愛がってもらっていたのに、私は祖父に何もしていない。
もっと優しくすれば良かったとか、あの時もっとこうしてればとか、もっと話をすれば良かったとか、後悔だらけ。


ごめんなさい。
全然良い孫じゃなかったね。
今さらどんなに謝っても遅いのに。
なんでいつも後悔ばっかりなんだろう。
ごめんなさい。と、何回言っても足りない。


今はこれしか言えません。
おじいちゃん。
私、おじいちゃんの事、好きだったよ。
駄目な孫で、ごめんなさい。