歯科衛生士クレマチス

 

 

 




茨木のり子詩集

谷川俊太郎選




自分の感受性くらい


ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

 

 


↑子どもの小学校時代に、校長先生から全校生徒に配られた詩
未だに子ども部屋にはられたまま





血の繋がった親子でも、

お互いの心の奥底までは分からない



私は、それでもいいと思う



けれど・・・





愛がすべて





(*v.v)。



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4月10日

 

 

 

 


つづく。