登場人物
歯科衛生士クレマチス
クレマチス「多分、 《ブログ初登場》の父
今日は、公務員だった亡き父のお話
父・・・血液型 B型
母・・・血液型 A型
クレマチス・・・?
さて、大体察しがつくかと思いますが・・・
父は、決して仕事人間ではなかったけれど
誰からみても、真面目一筋
趣味なし人間
でも、あの時代の男性としては珍しく
家事一切、何でも出来た
母の料理はみんなの健康を考えてか
味がちょっと薄味、シンプル
父は勝手に自分の趣味で作るから
味が濃いめ
私は、父が作る
酢豚、餃子、天ぷら、煮魚 etc
大好きだった!
休みの日には、なんと・・・
私の大好物『プリン』まで
父が作ってくれた
今、こうしてブログに書いていると
いかにも
『大好きだった父の思い出』って感じになるけど・・・
子供の頃の私は
父が台所にいる姿をみるのが嫌だった・・・
赤の他人に、こんな事ばらすのは
ちょっと、照れるけど・・・
父は母が大・大・大好きだった!!!
子供の目からみても《ウザい!》くらい・・・
料理が好きと言うより
ただただ母のそばにいたかったんだと思う
私は、良い子じゃないから
父が作る料理を褒めてあげなかった
私って、やっぱり親不孝者だったのかなぁ~!
だから・・・
母に付き添って
【T大学病院】に行ったとき
私一人に【末期がん】と伝えられたときは
真っ先に父の顔が浮かんだ!
母にもしものことがあったら
絶対、父は一人では生きて行けない・・・だろう
いろんなことが、一気に押し寄せてきて
立っているのがやっとだった
家から【T大学病院】までは約2時間かかった
父は血圧が高めで、膝を痛めていたから
一人で好き勝手にお見舞には行けなくて
寂しそうで見ていられなかった
もし、本当に母が遠くへ行ってしまったら・・・
生まれて初めて
我が家全員が
『天国から地獄』に突き落とされる気分を味わっていた!
でも・・・
闘病生活1年の間に
母も
父も
私達も
お互い何も言わなくても
少しずつ事実を受け入れる準備をしていたように思う
だけど・・・
あの日
『棺』を抱きかかえるようにして
男泣きしていた父を見て
私は、心の中で
何度も、父に謝った
『ごめんね・・・』
でも
私は
【抗がん剤治療】で苦しむ母の姿を
他の家族に絶対見せたくなくて
毎日毎日、病院へ頑張って行ってたんだと思う
病気で苦しんでいる人が
何でこんなに治療で苦しまなければならないのか・・・
【抗がん剤治療】
『医療従事者』はもう一度
良く考えるべきだと思う・・・
実家の目の前の海
おしまい。