1983年5月22日(日)


あれからまるっと40年経った😃



マイルス・デイビス・セプテット & ギル・エヴァンス・オーケストラ

熊本県荒尾市
三井グリーンランド特設会場

懐かしいなあ。
けど昨日のことのように思い出されます☺️



ジャズの帝王
マイルス・デイビス

ジャズフュージョンを聴き始めて1年半。ビギナーな私はピカピカの高校一年生でした☺️✨

この時点で私が持っていたマイルスのレコードは
ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン
イン・ア・サイレント・ウェイ
マイルス・イン・ヨーロッパ
だけでした。
この中でザ・マン・ウィズ・ザ・ホーンが一番フィットしましたね🎶
はっきり言ってこの3枚はそれぞれまったく印象の異なる内容で正直混乱しておりました😵🌀

マイルスって何者?!

いま思えばジャズの歴史を含めてとてもマイルスのことがわかってるとは言えなかったけど、野次馬根性というか、あの「ジャズの帝王マイルス」が来るっていうんで飛び付いた。
市内で一番大きなレコード店でチケットを買って勇んで会場に向かったのでした😃

当日はカンカン照りで肌が真っ赤っかになりましたねぇ🌞😅💦



蘇る16歳の記憶
写真たったの6枚しか撮ってない💦
気がまわってなかったですね。
でも無いよりはマシか😅
というかそもそもカメラ持ち込み禁止だぞ。← そんなの関係ない(笑)

このとき自分が高校生とは思ってなくて30歳くらいの気分だった😁
いま思うとそれは微笑ましい勘違いなのだけど、まわりは大人ばかり(おっさん連中)だし大人の世界に踏み込んだぞという実感でしょう。
観客は3000人くらいいたでしょうか。
もっといたような。
皆マイルスを観にきてる。その中に居る自分。気分が高揚した。

あの時の、一歩前に踏み込んだ感覚を今でもよく覚えてます。



噂でよくドタキャンすると聞いていたマイルス。
本当に演奏してくれるのだろうか。直前までザワザワしながら待ち望んだ。



ついにメンバーが登場すると大歓声が沸き起こった!
だが、チューニングを始めると会場は途端に静かになる。
そんななかあちこちから「マイルスー!」と叫ぶ声がする。
そして、最新アルバム『スターピープル』の1曲目に収録されている「カム・ゲット・イット」でスタートした!
再び大歓声だ。
レコードではイントロのあとしばらくリズムセクションが続きマイルスが入るまで2分半ほど待たねばならないのだけど、ライブでは50秒ほどでマイルスが突入してきた。しかも凄い勢いで吹きまくったのだ。
度肝を抜かれた!

マイルス・デイビス(tp)
アル・フォスター(ds) ジョン・スコフィールド(g) マイク・スターン(g) トム・バーニー(b) ビル・エヴァンス(sax) ミノ・シネル(perc)

ベースがマーカス・ミラーからトム・バーニーに代わった以外はレコーディングメンバーと一緒であった。
ベースラインや細かなフレーズはマーカスとは違っていたけど、トムも疾走感のあるプレイで凄く良かった。むしろトムのほうがライブ向きだ。さすがマイルスが抜擢しただけあって腕があるなあと思った😉👍️← 偉そう(笑)

私は最前列で観ていたのだけど、写真よりももっと近くに見えマイルスの表情もわかった。
めちゃめちゃ上機嫌で時々笑ってましたね。まさにマイルス・スマイルズ(笑)😃❗️

「カム・ゲット・イット」のあと間髪入れず「スター・ピープル」へ。
冒頭のマイルスのワンフレーズが山にこだまする。たぶんPAのほうでディレイをかけたんでしょう。ロケーションにマッチして効果絶大だった。
スローテンポでじっくり聴かせる。

記憶が曖昧だけどそのあとは「スピーク」を演奏したと思う。
Gさなさんの言葉を借りればジョン・スコフィールドのうねうねしたギターソロがかっこよくてシビレました!
後ろのほうにいたサックスのビル・エヴァンスにマイルスが近寄り、前に出ろという感じで背中を押しながらセンターに立たせソロを吹かせる場面があった。ソロの順番はその場でマイルスが決めてたのかな?
あと「イッツ・ゲット・ベター」も演奏したと思うけどよく覚えてない。
とにかく終わって時計見たら1時間経っていた。もう終わり??って感じでしたね☺️



ギル・エヴァンス・オーケストラ
マイルス・デイビス・セプテットが終わってセッティングしてるときにパシャリ📸
紫のシャツがギル・エヴァンスですね。終始ローズを弾きながら指揮もしてました。
右端にギターのハイラム・ブロック。
足を怪我したらしくずっと椅子に座ったまま演奏してました。


ギル・エヴァンス(key)
ハイラム・ブロック(g)  マーク・イーガン(b)  ビリー・コブハム(ds)  クリス・ハンター(as)  トム・マローン(tb)  ルー・ソロフ(tp)  大野俊三(tp)  マイルス・エヴァンス(tp)  ジョージ・アダムス(ts)  ピート・ルビン(key)

錚々たるメンバーです。
当初はデイヴィッド・サンボーンが参加予定だったのだけど体調不良かなんかで急遽クリス・ハンターに交代したのだった。けっこうショックだったけどこのクリス・ハンターがまた上手いのよね。クリス・ハンターのことはまったく知らなかったけど音がサンボーンにクリソツなのだ。あまりに似ていてビックリした。
さすがギル・エヴァンス、目利きですな。← またまた偉そう(笑)
ハイラム・ブロックのバッキング&ソロもかっこよく、ビリー・コブハムのハイパワードラムに仰天した。

マイルス・デイビス56歳。
ギル・エヴァンス71歳。

ファーストステージ、セカンドステージに別れての演奏ではあったけど、盟友2人が同じステージに立ったことは奇跡的なことだったのかもしれませんね。

エネルギッシュで革新的。
いまマイルスと同じ年齢になってみて、あらためてマイルスの凄さを感じてます。

アルバム『スター・ピープル』から、ライブでも演奏された「カム・ゲット・イット」です音譜





最後までお読みいただきありがとうございます😃

良い一日を!