amazon prime のウォッチリストには現在535件の映画が待機しております。しかしそれでも極一部に過ぎません
観たい映画、観なきゃいけない映画がごまんとあるにも関わらずつい何度も観てしまう映画があります。
椿三十郎です😉✨
DVDも持ってはいるのですけど、昨年東宝チャンネルに登録して見放題になったので鑑賞に拍車がかかってしまいました。だって面白いんだもんね😃
(大きな画面だとDVDより画質が良いですし)
それでさっきもまた観てしまったんですけども、屋敷(黒藤の別邸)の中の場面で、画面奥の窓外の木々が風で揺れてるのに気づいたんです。
何十回も観てるのだからこれまでに気づいてても良さそうなものなんですけど、やはり画面手前の動きのあるお芝居に目が行きますので気づきにくいんですね
この場面はセット撮影ですから風は人工的に起こしています。しかも葉っぱや枝が微妙な揺れ加減なんです😉✨
申し上げたとおり画面手前の若侍たちと三十郎とのやり取りがメインですからそもそも奥の庭木は目立ちません。しかし木々の揺れも俳優と同等に演出されていました
シネマスコープサイズを最大限に生かした完璧な構図。俳優たちの配置や動きから見えてくる計算し尽くされた画面構成。一部を見せて全体を想像させる画作り。
そして先ほどの木々の揺れのように手を抜かない細やかな演出。
制作から60年経った今でもこうやって楽しめるというのは映画そのものが生きてるからなんでしょうね
昨年、『護られなかった者たちへ』を観ました。見応えのある作品でした。
『椿三十郎』のように、決められた構図の中で計算された動きをあたかも自然に演ずる演出が基本にある一方で、俳優の感情や動きを最優先し、それにカメラが合わせるという場面が幾つかあったように思います。
計算ではない予想外の俳優の動き。
それが作品により一層のリアリティーを持たせていたのではないか。
実はそれを確認したくてもう一度観たいと思っていたんですけどいつの間にか上映が終わっていました😁💦
『椿三十郎』のように計算された作り方が「映画」を生み出すのだと思うなかで、佐藤健くんにリードされるような形で撮影が進められたであろう『護られなかった者たちへ』が新鮮に映りました
いずれのアプローチをも受け入れてくれる映画という容れ物の大きいこと😅
あらためて
映画の懐の深さを感じた次第です😃✨