映画監督の澤井信一郎さんが多臓器不全のため9月3日に永眠されました。83歳でした😢
 
澤井さんの助監督時代から旧知の仲である三田佳子さんの追悼記事をリブログさせていただきます。


東映東京撮影所にて若い頃から切磋琢磨されていた三田さんと澤井監督。

三田佳子さんと澤井信一郎監督といえば『Wの悲劇』ですよねウインク

これは薬師丸ひろ子さんの魅力に加え、三田佳子さんの女優としての存在感に圧倒された映画でもありました。


1時間5分を少し過ぎたあたり、三田佳子さん(羽鳥翔)が年輩の女優・南美江さん(安恵千恵子)に「女使いませんでした?」と言う場面がありますね。
あそこで三田佳子さんはステージ上を行きつ戻りつしながら台詞を言うんですけども、あのちょっと芝居がかった動きが「女優 羽鳥翔」を物語っていてとても惹き付けられました。一見なんてことないように思える「動き」ですけど、自分のスキャンダルを薬師丸ひろ子(三田静香)に被せようとする女優のエゴが滲み出ていてほんと上手いなあって感じなんです😉✨
同時に演出が冴えてるなあと感心しましたおねがい

この時の撮影の様子を澤井さんはご自身の著書『映画の呼吸  澤井信一郎の監督作法』の中で語っていらっしゃるんですけど、三田さんも澤井さんの演出に納得されたことが文中から感じ取れます。
演出家と俳優がひとつのシーンをどのように作り上げたか。読みながら澤井監督の確固たる信念に身震いしました。


ブロ友のトシさんの記事で知ったこちらの本。
まさに映画作りの教科書と言っていいと思います。
トシさんご紹介ありがとうございました!感謝照れ
この本と共にこれからも澤井監督の作品を見続けていきたいと思います。

そして、
「また撮影所仲間が逝ってしまった。。。寂しい思いで一杯です」という三田さんの言葉が胸に刺さります💧


澤井信一郎監督、素晴らしい映画の数々ありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。