コロナ禍でしばらく映画館に行くのを躊躇しておりましたが約3ヶ月ぶりに足を運びました。この映画を観るために❗️😃✨

 

原案/ 佐木隆三

主演/ 役所広司

脚本・監督/ 西川美和

 

 

公開が待ち遠しかった理由は、

 

西川美和監督作品であること。

撮影が笠松則通さんであること。

音楽が林正樹さんであること。

そして、

主役が役所広司さんであること。

 

といった興味関心がベースにありました☺️

 

 

 

役所広司さんはもうほんと素晴らしかったですね😃✨

 

相当数の前科がある人物なんだけどもともとはきちんとした性格なんでしょう。規則正しい刑務所での生活は出所してからも続きます。

不器用なんですよ。それがそこはかとなく可笑しく、そして愛すべきところでした爆笑

急激にヤクザに戻ったり落ち込んだりのアップダウンもリアルでほっとけない感じです照れ

社会のなかで堅気として生きていくために四苦八苦します。

普通に生活すること。それが難しい。

でもその難しさって我々も日々感じてますよね。

三上の悪戦苦闘は他人事ではないなと思いながら見入ってしまいました。

 

 

 

仲野太賀さん、長澤まさみさんはテレビ番組を作ってる人。

刑務所でのおこないや態度を詳細に記した「身分帳」を入手して、出所後の三上(役所広司)を取材していきます。

 

番組プロデューサー役の長澤まさみさん、綺麗すぎてこの役には合わなかった気がしたんですけどどうなんでしょう。でも華があって良かったです。← どっちやねん?!(笑)

 

 

 

スーパーの店長さん、この人がまた親身になっていろいろアドバイスしてくれるんですね😉✨

こんなイイ人いないよ~と言ってしまいがちなんですけどそう言ったら身も蓋もありません。いるんです。いてほしいし、いないと困ります😞💦

 

 

 

教習所のシーンも可笑しかったですね😃

運転って性格が表れると言いますが、もう荒い荒い💦

一発合格ムリムリ爆笑あせるあせる

でも職に就くため必死なんですよ本人は。がんばってえ!✊😃✊

と、思わず応援したくなります。

 

 

 

困ってる人がいたら見過ごせない。

元ヤクザの血が騒ぐ。

腕っぷしがいいんですねこれが。

 

 

 

 

どうしてこういう人物になったのかを太賀くんの取材を通して明らかにしていくんですけど、そもそもなぜヤクザに?母親探しも重要なテーマなんですよね。

罪を犯した者が娑婆に出てからの生きづらさといったら大変なものです。

そのひとつひとつを丁寧に見せ、三上の葛藤を通して社会や個人に潜む問題をこちらに突きつけてきます。

 

 

 

西川美和監督は作品ごとにカメラマンが違うんだけど、今回の笠松則通さんも凄く良かったですね🍀😌🍀

 

笠松さんって劇的な画って撮らないじゃないですか。標準レンズで身近な雰囲気を出しつつ普段の佇まいを大事にされる。そしてここぞというところでハイスピード撮影(スローモーション)にしたりジワジワっと人物に寄っていったり、地味だけど心に迫る画を撮られますね。

西川美和さん自体もスローモーションはよく使われるので相性がイイというかお互いに求める画は近かったかもしれませんウインク

俯瞰も多かったですね。

 

ファーストカットでは鉄格子の寄りからゆっくり引いていき人物へ。

ラストカットはクレーンによる俯瞰から青空へのあおりでした。いずれも印象に残る血の通った人間味のあるショットで、今時のドローンを使ってなかったところが良いなと思いました😉✨


 

 

音楽の林正樹さん音譜

ジャズピアニストです🎹

渡辺貞夫グループのメンバーでもあり、私もライブで林さんのプレイを何度か目の当たりにしました。

当たり前ですけどめっちゃ上手いですウインク


本作の音楽も基本的にはジャズ調なんですけど、必ずしもピアノが前面に出てるわけではなく、場面によっては弦楽器(特にチェロ)を大きくフューチャーしながら登場人物の心理状態をよく表していました🍀😌🍀

 

 

 


役所広司さんあっての『すばらしき世界』かなやっぱりウインク


西川美和監督作品としては『ゆれる』ほどの衝撃はなかったですけど、でもはっきりとした答えのないなか、いろんなことを考えさせてくれる映画でした。


それと、元妻の娘で小学三年生を演じた子役の女の子が良かったですね。名前はわからないけど印象に残る子でした😉✨