なくならない人種差別、

そして白人主義。。


南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)に反対して、全米のトップミュージシャンが立ち上がった!!


今回取り上げるのは1985年に発売された『サン・シティ』 です。




サン・シティとは?

1979年、サン・インターナショナルにより南アフリカの黒人居住区域に建設された白人専用多目的施設のことです。


リゾートホテル、遊園地、ゴルフ場、6000人収容規模の巨大コンサートホール、さらには南アフリカで禁止になっていたカジノやトップレスも合法的に営業されあっという間に白人の行楽地になりました。


「サン・シティ スーパーボウル」では高額な出演ギャラで連日コンサートがおこなわれ、レコードに参加したアーティストたちは「サン・シティなんかで、プレイ(演奏)するものか」と唄っている。


ブルース・スプリングスティーン、ボブ・ディラン、ホール&オーツ、マイルス・デイビス他、英米のロック、ソウル、ジャズ、ヒップホップなどから総勢50名を越えるミュージシャンが参加。


 


アパルトヘイト。

選挙権、居住、就業、教育など、白人以外の人種が不利益になるよう制定された南アフリカ共和国の人種隔離政策のこと。


『サン・シティ』は、バンドエイドによる『ドゥ・ゼイ・ノー・イッツ・クリスマス?』、USA for Africa の『ウィ・アー・ザ・ワールド』などで巻き起こったチャリティーブームに乗って生まれたレコードです。


ちなみにそれぞれのレコードと、映画『ボヘミアン・ラプソディー』でも描かれたコンサート「ライブエイド」のいずれにもボブ・ゲルドフが関わっています。




アパルトヘイトに反対するアーティストたち。

 


1994年、全人種による初の総選挙がおこなわれアパルトヘイトは撤廃されました。



 

しかしいまだ差別なくならずです。


白人警官が黒人を死亡させたことに端を発した全米に広がった抗議デモ。

人種差別の根深さを思い知らされます。


いまいちど『サン・シティ』を。


※20秒あたりから映像が始まります。