11月2日(土)、福岡県飯塚市にある嘉穂劇場にてドキュメンタリー映画『作兵衛さんと日本を掘る』を観てきました(*^-^)

 

 

かつて炭鉱で栄えた筑豊地区。

最盛期には映画館や演劇場が80ほどあったといいます。

その演劇場も今や嘉穂劇場だけになってしまいました。

 

 

由緒ある歴史的建物で観るドキュメンタリー。

 

 

炭鉱現場の様子を孫の世代にも伝えたいと60歳を過ぎてから絵を描き始めた山本作兵衛さん。

素朴な絵のなかに当時の過酷な作業状況や日常の生活が繊細かつ克明に描かれています。

 

 

山本作兵衛さん(1892―1984)については映画を観るかぎり絵で生計を立てていた様子は見られないんですね。すべての絵は友人や知人に無償で配ってたみたいなんです。だからか画家ではないんですよ。

ところが2011年、ユネスコ世界記憶遺産に登録されるわけですね。しかも死後25年も経ってからですよ。凄いですね(°▽°)

 

 

映画は山本作兵衛さんの絵を紹介しながら娘さんやお孫さん、知人やそのお子さんたち、そして実際に坑内で働いていた方々へのインタビューで構成されています。

 

私が住んでるところからそう遠くない筑豊炭鉱のことを描いてるのですが、恥ずかしながら今までよく知らなかったです。

それだけにカルチャーショックでした。

 

 

命がけの過酷な労働。流通。繁栄。

日本を支えていた炭鉱。

作兵衛さんの絵を通して沸いてくる炭鉱の人々に対する感謝。

一方、インタビューの端々から感じ取られる未だ消えることのない炭鉱人への差別。

エネルギー転換による炭鉱の衰退。

 

おそらく展示会では得られない絵の奥にある様々な想いがこのドキュメンタリーには詰まっていると感じました。

『日本を掘る』とタイトルが示すとおり、日本の縮図が描かれてると思います。

 

映画終了と同時に客席から拍手が沸き起こりました(*^-^)

 

 

上映後おこなわれた熊谷博子監督によるトークイベントも良かったです。

映画の方向性を正すため一度完成したものをボツにしあらためて作り直し、けっくょく出来上がるまでに7年の歳月がかかったと語っておられました。

その苦悩わかる気がします。だってとてもデリケートな内容ですもん。敬服です。

 

東京のポレポレ東中野で5月から公開が始まった『作兵衛さんと日本を掘る』

舞台となったここ筑豊で観れてほんと良かった(゜▽゜*)

 

 

追記☆

 

嘉穂劇場の中を写真撮りましたので何枚か載せますネ(*^.^*)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日もお読みいただきありがとうございました((o(^∇^)o))